初夏らしい気温となると、庭の薔薇が一斉に蕾を膨らませて、花びらがまるで弾けるように開花する。花数が多い木、少ない木と色々だが、今の時期の勢い強く咲き誇る薔薇たちは、見るものにも感動と生きる喜びを与えてくれる。
「センチメンタル」 1997年アメリカで作出。紅白絞りの房咲き、病気に強い。花びらが散ると見た目が悪いので、直ぐに片付けたくなる。
「ロココ」 1987年ドイツ作出、外側ベージュ色、内側淡いオレンジ色の直径11~14cmの大輪、フリフリの20~25枚の花弁が優雅に見える。
「ボータローズ」 イギリスのバラ、八重で平咲きの直径8~9cmの花は、外側はピンク色、中央は白に近い淡色で、花弁の先が波打ち目立つ。花保ち良い。私の庭の代表的なバラだ。
「ロビンフット」 1927年イギリス作出。3cmのチェリーレッドの小輪が房状に咲く。微香、強健。
土手に植えて10年以上になる。実は庭には「ロビンフッド」に似た小花のバラが、他にも2株ある。
折角咲いた花はその美しい姿を保ち続けて欲しいと願うが、花によっては1~2日でしおれてしまう花もあり、長いものでも3~4日後といった所だろうか。
その最盛期を過ぎた花を剪定すると、思うように種を結べなかった木は、やがてまたその枝に新たな芽を立ち上げ、次の開花と結実の機会に賭けようとする。
剪定後、次の蕾が立ち上がり、開花するまでには、ほぼ2ヶ月の時間がかかる。北海道では雪が降る冬が11月に来るので、新芽を育て、開花させる事ができるのは9~10月しかないのが残念な所だ。
しかし、この限られた時間に、私は毎日精一杯、「薔薇」の営みの手助けをするのである。