こんにちは。
人々は未曾有の自宅待機を余儀なくされているが、日本では新型コロナウイルスの感染危機は、なかなか終息しそうにない。
毎日、国際、国内のニュースをいくつも見ているが、先に感染者が減っている「台湾」「韓国」の予防対策や、1週間ほど前に自粛規制を解除した「中国」の対策から「日本」は学ぶことがありそうだ。
日本の検査態勢の弱さは、昨日の国会でも問題になった。熱があっても咳が出ても「PCR検査キッド」が少ないために、感染しているかどうかを検査ではっきりさせることが中々できない人が多いのだという。
だから、死後の「PCR検査」で、ようやく感染していたことが分かる人も少なくないらしいが、それでは実際遅すぎる。感染が分かっていれば、特効薬はまだないとはいえ、治療をすることで助かったかも知れないし、また、その人が生きていた間に、どれだけの人にウイルスを感染させたのかが分からないのだから、始末に負えない。
また、日本は科学技術と医療の分野では世界の中では進んでいる国だと思っていたが、「集中治療室」や「感染者用ベッド」「人工呼吸器」が必要数の半分以下しかないという。また「感染対策の専門医」の数が他の先進国よりもかなり少ないなど、実際は肝心の所で諸外国に大きく遅れている事が露呈した。
今になって見ると、国の「危機管理」の意識も体制も低く、予算も少なかったのだ。
こんな事態になって、経済成長や文化・芸術、人々の日常生活や経済生活は、皆、普通の生活ができる保証の上で成り立つという当たり前の事を、これほど強く認識させられた事は今までなかった。
人々が会うこと、一緒に話し、働き、学習し、食事をし、楽しむことを、この「新型コロナウイルス」は壊していく。昔から人間の歴史を作り上げてきたこれらの事柄ができなくなって、新しい暮らし方、働き方、移動の仕方が模索され始めた。この後「世界は大きく変化して行くだろう」と、世界の識者は口を揃える。
「分断」「孤立」が進む一方だが、予想外の反対の「助け合い」「共生」も生まれつつある。
世界中が同じ「ウイルス」という敵に対して、生死をかけて力を合わせなければならない事態に追い込まれている中から、「有効な薬」「予防ワクチン」が研究開発され、他にも「協力」や「連帯」などといった良いことがきっと生まれるに違いないと私は期待している。
(アメリカのトランプ氏は、国際連帯からますます敵対して「自国主義」を強めようとしているが、アメリカはこの先どうなっていくのだろうか)
現在、庭は、色づいたチューリップの色で一気に明るい雰囲気となり、暗くなりがちな孤独な気持ちを慰めてくれている。不要不急の外出自粛が求められる今、敷地内で野菜の種まきをしたり草取りをしたり、草花の生育を見守るためにうろうろできる事が有り難い。
今年は低温の日が続いているためか、「早咲き」と「遅咲き」のチューリップが、少ししか間を開けずに咲き出したので、例年よりもひときわ彩りが華やかだ。
先日、近所の知人が庭に来て、「数種類のチューリップの球根が欲しい」と言われた。花が終わった頃、球根を掘って差し上げる約束をした。全て店から買って来て植えた球根だが、1年で数が約2~3倍に増えるので、欲しいという人には分けて上げたい。歩道を通る人の中で、足を止めて庭を見ていく人が結構いる。草花からエネルギーをもらえるのも嬉しい。
「水仙」も満開