花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

海外旅行「ピレネー山脈横断の旅」(8)

2016年07月06日 | 海外旅行「西ヨーロッパⅣ」ドイツ・ピレネー山脈縦断
≪祈りの町「ルルド」≫

午前中「ガバルニー圏谷」でピレネーの景色を楽しんだ後、バスは午後15時半から1時間半、南西フランスにあるカトリック教会の聖地「ルルド」を目指して走った。

夕方5時頃「ルルド」の町に到着したが、まだ日が高く明るかった。
ホテルは教会から歩いて5~6分の距離にあった。部屋に荷物を置き、直ぐに聖地「ルルド」の町を通り、教会に向った。
教会前の大広場「聖域」を通り、教会に入った。中は広く荘厳な造りになっていた。


          



              
この教会は、1858年2月11日に近くで薪拾いをしていた14歳の少女の前に聖母マリアが現れたという伝説に基づいて建てられた。
少女が洞窟の水で顔を洗うように促されて湧き水に行くと、泥水が清水になったという。やがてそこが「ルルドの泉」になり、難病を治すなどの奇跡を起こす泉としてカトリック教会の信仰を集める事になったらしい。
現在では人口1.5万人の小さな町に、世界中から年間500万人の人が訪れるという。
少女は修道院に入り、シスターとなったが、35歳で肺結核で死去したという。

教会を出てから、向って右側に回りこんで奇跡を起こしたと伝えられている「マサビエルの洞窟」に行った。
傍に水道の蛇口が10個程作られていて、大勢の人々がペットボトルなどに水を汲んでいた。
また、既に大勢の信者たちが洞窟前に集まって祈ったり、蝋燭を手に洞窟に入るために行列をしていた。私達もその行列の後に続いた。


              
大中小の蝋燭が売られていて、蝋燭を寄進する場所がズラリと並んでいた。ガイドは、溶けた蝋はまた作り治すと言っていた。


          
2階のロビーから洞窟を見下ろした。背後に川が流れているのが分かった。

夜9時から蝋燭行列があるというので出かけた。2階のロビーは人で一杯だったが、その中に入れてもらった。
聖域では式典の準備がされていて、洞窟の方から蝋燭を掲げた人々が行列しながら広場を回りこみ、最後は教会に向って整列した。前部には車椅子の人達が並んでいた。
大きな音で「マリア、マリア」という歌がスピーカーから流される中、次第に夕闇が降り、蝋燭やマリア像が浮かび上がって行った。独特な雰囲気の祈りの集会だった。



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2 コメント

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ガチャピンさんへ (ソナタ)
2016-07-07 08:59:20
お早うございます。
早速コメントを頂き、有難うございました。
写真も沢山撮りましたが、ブログの限られた枚数で様子や雰囲気を知っていただけるかなと思っていました。

蝋燭行列は毎夜行われるみたいでした。

人間生きていると色々な病や老化、生活苦、人間関係の困難などありますから、誰しも奇跡を期待するのでしょうね。
ただ、この少女が若輩で亡くなった事に、少し疑問を感じました。 
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奇跡の力! (ガチャピン)
2016-07-06 23:48:11
ソナタさん、こんばんは。
ルルドの泉の奇跡の話は知っていましたが、
こんなにはっきりと教会の様子などを
見たのは初めてで、大変興味深く拝見しました。
大変荘厳で立派な教会が建てられているのですね…

それにしても、たくさんの人が聖地を訪れるのですね。蝋燭行列、奇跡を求める人々がいかに多いかが
わかりますね…
奇跡がおこることを信じる…それこそが癒しになるのかもしれませんね…ルルドの様子を拝見して
そんなことを感じました。
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