≪陸路で「シンガポール」へ国境を越える≫
ヨーロッパのEU加盟国では、国境を越すのに何も検査は無いか、またはパスポート検査程度で終る。しかし今回は、EU以外の国を陸路で渡って隣国「シンガポール」に行くという初体験をした。
先ず「マレーシア」を出国するための税関には、一般車輌6列、バス1列のレーンが作ってあり、物凄い数の車輌が続いていた。私達の大型バスは、左側のバス専用レーンから税関前に行った。
乗客はバスから降りて1人ずつパスポートと入国時に空港で受け取った「入国カードの半券」を持って並んだ。無事に税関を通過して出国すると、待っていたバスに戻り、少し行った所で今度は「シンガポール」側のバスに荷物ごと乗り換えた。ここで現地ガイドも代わった。
次に「シンガポール税関」の建物の前でバスから降り、各自、全ての荷物とスーツケース、パスポートを持って「シンガポール税関」の入国審査を受けた。
その際、両手の人差し指の指紋を登録させられた。
それが済むと全ての荷物のX線検査を受け、OKが出て初めて入国できた。中には荷物を開けられる場合もあるそうなので緊張した。
ちなみに「酒」「タバコ」の持込には税金が取られるのだという。
ここまでに1時間かかったが、陸続きの他の国にはない興味深い体験だった。
バスに全員戻って走り出すと、そこはもう面積が715.8k㎡と淡路島ほどしかない小国「シンガポール」だった。
「シンガポール」は中小の島々でできた人口531万人(2012年)の国で、「マレーシア」とは「ジョホール水道」に架けられた2本の橋で繋がっている。
橋を渡ると間も無く工場地帯に入り、工場や住宅が見えて来た。
中心部に着くころ、既に日が傾きかける時間だったが、2箇所の観光をした。
①「ラッフルズ卿の上陸地点」
昔「シンガプーラ」(椰子の町)と呼ばれ、小さな漁村に過ぎなかったこの地に、1819年に「トーマス・スタンフォード・ラッフルズ卿」が上陸して、ここに「イギリス東インド会社」の中継港を建設することにし、名前を「シンガポール」と改めたのだった。これが現在のシンガポールに発展したスタートだった。
今では「シンガポール海峡」から湾に入ったその辺りには、近代的な高層ビルが建ち並ぶ中心地になっている。
向こう岸の赤い屋根の低い建物は、中国人が多く住んでいるという。
「ラッフルズ卿」が腕組をする像は、湾を背にしていた。傍に「プルメリア」の白い花が咲いていた。
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「マレーシア・シンガポールの旅」楽しく読ませていただいています。
プルメリアので花、懐かしいですね~。
昨年訪れたカンボジア、シェリムアップの街中や
ホテルで見かけました。
甘い香りも素敵な花ですよね(*^^*)
早速コメントを頂き、有難うございました。
私が「プルメリア」に初めて出会ったのはオーストラリアでしたが、その後フィリピンでも沢山見かけました。色々な色があって、目を引く素敵な花ですよね。
カンボジャ、今ならやはり暑いかも。でも懐かしいです。