≪「シンガポール」市内観光≫(3)
③「スリ・マリアマン寺院」
ここは、1827年に完成したシンガポール最古のヒンズー教寺院である。
ラッフルズに同行してやって来たインド人「ナライナ・ピライ」がインド人が沢山住んでいた地域に女神「マリアマン」を祀る寺院を造る上で尽力したという。
初期の頃は、ホームレスのインド系住民に寺院の一部を解放した。
現在でも「ティミティ」という裸足で熱い炭火の上を歩き、信仰心を示す「火渡りの儀式」が行われている。
門は15mの高さで、ヒンズー教特有の形をしていた。廊下の天井部分の装飾も独特だった。
(私は数年前「火渡りの儀式」をインドの隣国「スリランカ」で見たことがある。炭が燃えると表面に白い灰が残るが、その上を歩いた様に見えた)
④「シンガポール・リバークルーズ」
市内観光の最後は「リバークルーズ」だった。
船着場から前日夕方観光した「マーライオン」や「ラッフルズ卿の像」が立つ「マリーナ・ベイ」まで、6本の橋をくぐりぬけて一周した。30分近い時間だっただろうか。船から陸上を眺めると、角度が違って見える川岸の景観が、またなかなか良かった。
最後の写真は、「ラッフルズ卿の像」の近くに建つ「国立美術館」である。
現地ガイド氏が最後に「シンガポールの教育事情」などを話してくれた。
「小中高は6-4-3制で、高校卒業迄無料だが、留年もある。
家族が4人で妻が働いていないために月に2000ドル(1シンガポールドル=85円とすると、17万円)以下の収入なら、朝食を学校で無料で食べられるし、洋服(制服?)ももらえる。」
「公団住宅の価格は30(2550万円)~100万ドル(8500万円)するが、その7~8割を政府から援助して貰って買う。マンションは200~300万ドルである。
60㎡位の住宅を30万ドルで買う場合は、自己資金は16万ドル(1360万円)で済む。以前買ったその公団住宅が、今なら60万ドルで売れる。ただし住む所をまた手に入れないと駄目だが。今では50階建ての公団住宅も増えている。」
最後の夜は、ホテルで荷物整理をし、翌朝4時半の起床に備えて早く寝たが、夜中に何処からとも無く打楽器を含む演奏の音が響き目が覚めた。その音は朝まで続いて、私は結局3時に起きてしまった。
バスは、ホテルを5時15分に出発し、シンガポール空港に向った。
朝食はパンが4個出たが、甘過ぎて食べられなかった。空港の待合室にいた青年に声をかけると、受け取って食べてくれた。あり難かった。
その青年は、アメリカの大学院を卒業して日本を含む32日間のアジア旅行を終えた人だった。チケットを見たら、偶然にも成田空港行き飛行機の座席が隣同士だったのには驚いた。
機内でも色々と話し、メールアドレスを交換した。
先日、メールが来たので、私からは「アメリカ総領事館の面接が済んだので、次はアメリカに行くのを楽しみにしている所だ。」と返信した。すっかり英語のスペルを忘れてしまって、短い文を書くのにも辞書を引いた。やれやれである。
やはりツアーに加わっての旅行は1人でも安全で効率が良いが、時間に追われて「できればもう少し見たい」という希望は実現できない。
初めて行った「シンガポール」もそんな場所だった。機会があれば、次回は12月か1月に子どもと再訪したいと思った。
今回で「マレーシア・シンガポールの旅」を終る。何か気がついた事があれば、指摘をして欲しい。
(完 成)
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今、マレーシア・シンガポールの旅行記拝見させていただきました。よく目にしたり耳にする場所や地名が登場し、日本に近い国なんだと感じました。
また、旅行記の合間に登場する、ビザやブログ、遺産の話題がいい間隔でピリッと効いてとても楽しく読ませていただきました。
それにしてもいつも元気なソナタさんの行動力。まだまだ続きそうですね。ブログを拝見するたび私も元気が出てきます。
早速コメントを頂き、有難うございました。
遺産の話は、gooの決められたテーマに対する投稿ですが、思いつきで書いた文を気に留めていただけて嬉しいです。
マレーシアには2回行きましたが、シンガポールには他に色々な観光場所があるようなので、近いしまた行きたいと思いました。
まあ、伯母が元気で居てくれる間は、無理のない場所を旅したいと思っています。
Pioneさんのお母様は、最近いかがですか。
今回の「マレーシア・シンガポールの旅」には、ご同行出来ずに、後から、大急ぎで追い駆けてきました。
常にも変わらず、ソナタさんのエネルギーに感動します。
私には、「シンガポール」より「マレーシア」の方が、興味を感じますよ・・・でも、実際には経験していませんから、これも、単に、そう思うだけなのですが。
何故かマレーシアの風景には、そこには確かに人間の営みがあるというのを感じるのですね、シンガポールにだって、人間が住んでいるのは事実ですが、未来都市のような機械的な構造物に押しつぶされそうな気がするのです。
しかし、確かに人間がいる街ですから、きっと、快適な街なのかも知れないな・・・と、そんな思いで旅を見てきました。
ブログを見ていただき有難うございます。そして早速コメントも有難うございました。
実は伊豆の花さんはどんな感想を下さるのかと楽しみにしていた所です。
私と似た様な感じ方をされた様ですね。
シンガポールは土地が狭い上に、地震がない。マレーシアから土を沢山買って埋め立て、信じられないほど国土の面積を増やしたのだそうです。
そんな訳で超現代的と言ったら良いような無機質な高層建築物が建ち並んでしまったみたいですね。でも一番多い民族は中国系とか。それもピンと来ないです。
ところで今日のニュースでは、アジアで一番安全な国はシンガポールだそうです。