(8)の続きである。
4、ガイドは、最近の40~50代の女性の話題は、お金儲けとプチ整形なのだという。
韓国では今では男女とも就職活動の1巻として、抵抗なく整形手術を受ける人が多いらしい。親が子どもを病院に連れて行く事も多いそうだ。
整形した男女が結婚して、生まれた子どもが親に似ていないと言うことも現実には出てきているようだと言う。
また、日本でも馴染みの韓国の女優が、TVのCMで宣伝している「BBクリーム」(化粧水、乳液、日焼け止め、保湿成分が全部入っているクリームなので、忙しい朝の化粧に良いとヒットしているクリーム)について、韓国では男性も使い出していると聞き驚いた。
ソウルで夜、散歩がてらドラッグストアーに入って見たら、今では多くの会社から10種類以上のBBクリームが製造されて棚に並べられ売られていた。
しかし、バスの中でガイドが良いと言った商品(それは日本円で1600~2000円と決して安くはなかったが)を、免税店で多くの人が1人数個づつ買っていた。
私は、時間がたっぷりある生活をしている身なので、必要ないから買わなかった。
5、私は今回韓国に1年7ヶ月振りに行ったのだが、世界的な不況の筈なのに、人口1000万人を越すソウルを初めとした大きな町の建築ラッシュに驚いた。
①は水原市内の建築中のマンション。②は①の近くで見かけた高層マンション。いずれも朝の散歩時に見た。
③は、バスの窓越しに映したソウル郊外の新しい高層マンション。総ガラス張りなので、室内が暑く、年中クーラーが必要だとガイドから聞いた。
韓国には地震がないので、見たところほとんどが15階建て以上の高層ビルなのだ。
① ②
③
ガイドの話では、「ソウルの高層マンションは1坪(3.3㎡)150万円位するので、30坪(100㎡)でベランダ2箇所、トイレも2箇所ある所なら4500万円する。しかし、今の多くの人の夢は家を所有することなので、半分くらいお金ができたら買おうと思っている人が多い。」という。
日本では近年、高層ビルに住む問題点も指摘されるようになったが、韓国では高層ビルに住むことに人生の最終的な夢を描いている人が多いようだった。
それだけ韓国は、日本の後を追って経済成長している国なのだろう。そして、いつかその内、きっと色々な問題が出て来るだろうなと私は思ったのだった。
6、今まで韓国ドラマでも働く女性の姿を多く見て来たが、今回の旅でも色々な場所で元気に働く中高年女性たちを見かけた。
光州市の儒城(ユソン)温泉町の市場で、朝8時前に見かけた伝統的な餅菓子を売る女性。にこやかにポーズをとってくれた。④
韓国では餅菓子は、何かにつけて良く食べるそうである。写真手前のは、色々な木の実や乾燥果物をトッピングしてあった。色は全て天然染料だと言う。
高速道路のドライブショップで、さつま芋餡の蒸し饅頭を売っていた女性もポーズをとってくれた。私は3個買って、バスで何人かと分け合って食べたが、紫さつま芋餡の自然な甘さが美味しかった。⑤
朝まだ気温が低い時間に、観光地の路上でぎんなんなどを売っていた女性。⑥
韓国の頑張る中高年女性たちに拍手したくなった。
④ ⑤
⑥
7、宿泊地が儒城温泉のホテルだった日に、初めてホテルの隣の温泉に入って見た。
入り口で浴用タオル2枚と靴ロッカー・服ロッカーのキーを渡された。
その番号のロッカーを使って脱衣し、大浴場に入った。
夕食後の時間帯のせいか、町の女性たちで溢れていて、沢山有る洗い場には人がいないのにもかかわらず、個人のタオルなどを入れた洗面器で洗い場がふさがれてほとんど空いていないのだ。日本でも以前はそうだったが、今では大分改善されて来ている。韓国では、まだマナーがなっていないと感じた。
どこにいるのかと見たら、みんな大きい浴槽の傍で垢すり中なのだ。
一人で垢すりをしている人、2人でお互いにしている人と色々だが、兎に角、力を込めて真剣にやっていた。私ならあんなにこすったら皮膚がただれてしまうと思った。
私は最初、洗い場所を探して大分うろうろしたが、何とか隅にもぐりこんで身体を洗い、シャンプーをして出たのだった。(固形石鹸はあるが、シャンプー剤は持込だった)
これも良い経験だった。
以上、思いがけず長くなったが、これで「韓国の旅」の報告を終えたい。
今まで4回の訪韓で韓国旅行は終わりにしようと思っていたのだが、また、まだ訪れていない都市が気になり出している。
言葉の問題がなければ1人でも行きたいところだが、その内行っていない郊外の町を巡るツアーが見つかったら、また是非行きたい。
私の拙文を読んでくれた方々には、この記事から韓国をより身近な国に感じてもらえたら嬉しい。 (完)
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プチ整形へのコメントありがとう。
自分の生来の容姿に納得できなかったり、社会の基準に合わせたい人が手術するんでしょうね。
それで希望の職につけたり、明るい気持ちで人生を送れるのなら全てを否定できないけれど、男女ともに「人間の価値=人間性や生き方」と見られなくなっている現実がある一方で、容姿に頼って生きていこうとする人が大勢いることも寂しいです。
昔から多くの人が「装う」(TPOに合わせて自分を整える)事をしてきましたが、整形もその延長と考える人が増えたのでしょうか。
そういえば数日前のニュースで、中国の女性グループが韓国に整形旅行に来て、帰国の際、全員パスポートの写真と違っていたため、本人確認に手間取ったそうです。笑える本当の話ですね。
(認知症の女性に対する「化粧療法」というのがありますね。多くが明るく意欲的になるそうですよ)