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花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

フランスの旅(10)

2010年04月12日 | 海外旅行「西ヨーロッパⅢ」フランス・ギリシャ
《ノルマンデイ地方-モン・サン・ミッシェル》
ロワールの城を見学した後、その日はトゥールで宿泊をした。
翌朝、トゥールから291km北北西のモン・サン・ミッシェルに向ってバスは走った。
休憩を入れて4時間半かかって到着した。
先ず近郊のレストランで昼食を食べてから、世界遺産、モン・サン・ミッシェルに向った。
モン・サン・ミッシェルは、708年にノルマンディの大司教が「この島の頂上に礼拝堂を作れ」という大天使ミカエルのお告げを受け、イギリス海峡に面した小島の岩山の上に作った修道院だと言われている。
巨大な建造物なので、数百メートル手前で全員バスを降り、全景をカメラに収めてから傍の駐車場に行った。①

駐車場でバスを降り、入り口から中へ入った。
入り口の門は、砦のように堅固にできていた。②
門に続く通りの両側には、みやげ物店やレストランが並んでいた。③

 ① ② ③

やがて上へ上る狭く急な階段を260段ほど上り詰めると、④ 高さ80mの岩の上に教会が建てられていた。
その尖塔を見上げると、大天使ミカエル(フランス語ではミッシェル)の像が点のように小さく見えた。⑤
その姿は、教会の中の実物大のレプリカで見る事ができた。その3mの高さの像は、貴公子のような雰囲気の天使が悪魔の化身、龍を退治する姿だった。⑥

 ④ ⑤ ⑥

私たちは教会の中に入り、上層から中間層、そして下層と見学した。
上層には列柱に囲まれた中庭があり、その回廊は修道僧の祈りと瞑想の場所だった。⑦
60人も入れる大きな食堂があったが、近年は修道僧が十数人と激減し、別の小部屋を使っているという話だった。
世界的に有名なこの教会にも、今や後継者不足という現代的な問題が起きているらしかった。

門を出てから、モン・サン・ミッシェルを振り返って見た。⑧
こんなところに堅固な修道院を建てた当時の建築技術の素晴らしさと、教会の権力に私は改めて思いを馳せた。
ただ、「神のお告げ」にはどう考えても疑問が残る。
多分、大司教自身がこの地を見て礼拝堂の建設を思いつき、その記憶が基で夢を見たが、膨大な建築費、労力がかかる事でもあり、周りを納得させる方法として「神のお告げがあった」と言ったのではと、私は勝手に想像するのである。

 ⑦ ⑧

見学後、360kmの距離を5時間かけて首都パリに行った。
ホテルに着いた時は20時半で夕食も遅かったが、その夜は遠いモン・サン・ミッシェル迄行って来たという満足感に浸ったのだった。








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4 コメント

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Unknown (マサエ。)
2010-04-12 11:15:03
 モン・サン・ミッシェルは有名ですものねー。フランスのツァーでは、ここへ行くというのが宣伝の一つになっていることが多いです。
 岩山の上にある巨大な修道院。確かに素晴らしいものですが、私は宗教にはあまり興味が無いので、よく分からないです。
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Unknown (あばた)
2010-04-12 18:53:02
sonataさん、こんにちは♪
カッコイイです。
美しいって言葉も当て嵌まりますが、やっぱカッコイイって言葉の方が似合ってる。
お告げってのは都合よく出来てるものですね(笑)
今も昔も悪知恵の働く人の常套句(>_
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Unknown (lastsmile)
2010-04-12 22:57:57
モン・サン・ミッシェルってそんなに遠いところにあるんですね。まさに一日がかりの観光。でも写真を見るだけでも、ここは一見の価値有り!ですよね。また雲が良い演出をしています♪
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Unknown (ソナタさん)
2010-04-13 10:04:44
マサエさん、こんにちは。
私も3度目の何とやらで、モン・サン・ミッシェルに寄るので行く気にもなったのです。
教会やイスラム寺院などを見ると、つい建築作品として見てしまいます。
ここは牢獄として使われた時代もあったらしいですが、私にはそれも相応しい使い方だと思えました。

あばたさん、こんにちは。
荒波が押し寄せる海の中に建つ建物のせいか、外形には猛々しさを感じてしまいます。
今の私達の切り札は何でしょうか。私の場合は「いつ死ぬか分らない!」です。

lastsmileさん、こんにちは。
ここは遠いので、パリからでも1日かかります。悪天候で帰れなくなることもあるようです。
機械もトラックもない時代なのに、何せ凄い建築物でした。やはり神の力かも??
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