河瀬直美 監督・脚本でカンヌ映画祭でグランプリ(最高賞の次の賞らしい)を獲得した映画を見た。
NHKで特集をやっていたのですが、本人インタビューによると
両親が離婚して育ての親であるウノさんが認知症になってしまい、彼女の介護をしてきた。
奈良県出身の河瀬さん(38歳)は、介護で
「この場から逃げ出したい。この人がいなくなってくれたら、どれだけ有難いか」という思いを持ったことがあり、「そんな自分は、何と冷たい人間なんだ」と自責の念にかられたりした。
認知症の人は感情が無くなったわけではなく、魂の尊厳を忘れてはいけない。
河瀬さんには3歳になるお子さんがいるのだが、
「子供が生まれて、命はみんなに、こんなに求められて生まれてくるものなんだ ということを思った」
ことが生きること・死ぬことに対する見方が変化したきっかけとなったらしい。
出演者は
うだ しげき(30年前に妻を亡くした認知症の老人 しげき)
尾野真千子(子供を亡くした介護福祉士 真千子)
この二人が森を彷徨うシーンが印象的であった。
こんなにも敬いたいものを愛おしく悲しく思い続けるエネルギーは何なのか。
尾野さんの演技にそういう圧倒的に悲しい緊張が続くものを感じた。
介護で苦しんだ人は一瞬、共有する思いを持つかもしれない。
綺麗事ではなく、深刻なことで辛い思いをするが、インタビューで魂の尊厳を大切にしたいという監督の思いは表現されていたと思う。
NHKで特集をやっていたのですが、本人インタビューによると
両親が離婚して育ての親であるウノさんが認知症になってしまい、彼女の介護をしてきた。
奈良県出身の河瀬さん(38歳)は、介護で
「この場から逃げ出したい。この人がいなくなってくれたら、どれだけ有難いか」という思いを持ったことがあり、「そんな自分は、何と冷たい人間なんだ」と自責の念にかられたりした。
認知症の人は感情が無くなったわけではなく、魂の尊厳を忘れてはいけない。
河瀬さんには3歳になるお子さんがいるのだが、
「子供が生まれて、命はみんなに、こんなに求められて生まれてくるものなんだ ということを思った」
ことが生きること・死ぬことに対する見方が変化したきっかけとなったらしい。
出演者は
うだ しげき(30年前に妻を亡くした認知症の老人 しげき)
尾野真千子(子供を亡くした介護福祉士 真千子)
この二人が森を彷徨うシーンが印象的であった。
こんなにも敬いたいものを愛おしく悲しく思い続けるエネルギーは何なのか。
尾野さんの演技にそういう圧倒的に悲しい緊張が続くものを感じた。
介護で苦しんだ人は一瞬、共有する思いを持つかもしれない。
綺麗事ではなく、深刻なことで辛い思いをするが、インタビューで魂の尊厳を大切にしたいという監督の思いは表現されていたと思う。