NHK Eテレ
2021，11，13放送
サカナクションの山口一郎による実験的音楽番組
先週と今週はゲストがPerfumeの三人
山口君がインタビューして三人が答える
普通ではなかなか質問しにくいけど、聞いてみたい話があった。
テクノポップのアイドルとかを探ってたりしてたから、そういう人たちが出てきたなって思っていたけれど、
三人は、どういう感じだったのですか？Perfumeとしての立ち位置というか
広島アクターズスクール時代は、歌い上げるディーヴァ。感情を込めて歌う。
元気とやる気では誰にも負けません。ダンスもノリノリでやります。
SPEEDや安室奈美恵に憧れて入って活動していたので、聴いたことも無かったゲームっぽい音楽は何？
テクノで感情をこめないで歌うって言われて、レコーディングを中田ヤスタカのスタジオで録音するときに、
最初はどうして良いかわからなくて三人とも泣いた。
マイクの前で歌うとノリノリで歌い出しちゃうって思われたみたいで、座って歌わされるようになって、今でも座って歌っている。カプセルもそうやって録音してるのかなって思っていたら、きゃりーは立って歌ってるっていうし、私たちも立って歌いたい。
最初はよくわからなかったけど、最初はアイドルとか音楽好きな感度の高い人たちの間で受けてるのかなって感じだったけれど、木村カエラさんとか、宇多丸さんとかが褒めてくれて、カッコいいって言われるようになって、自分たちも、その良さがわかるようになったし、ライヴハウスなどの小さい箱で沢山ライヴをさせてもらってきたけれど、対バンするのが、ロックやメタルのバンドだったり、DJとか違うジャンルの人たちとするようになって、色んな人に知ってもらうことにもなったのかなって思う。
自分たちでだんだん馴染んでいった。
自分たちがここまで来たかって 達成感を感じた
2005年にメジャーデビューしてから、ずっとライヴハウスばかりでやってたんですよ。2008年に武道館。
席があって、上の階もあって、ライヴハウスに拘ってきたけれど、そういう空間で作り上げる良さを感じた。
ど緊張で達成感とか感じる余裕はなかったけれど、そのころに中田さんから渡された曲が
「ドリームファイター」という曲で、めっちゃお尻を叩かれた曲なんですよ。
こんな所じゃない、もっと高みを目指せっていう、それでステージ上で感動してましたね。
僕は自分で作った物語を自分で歌うってことしかしてない。人が作った曲を歌うってどういう感じかはわかんないですけど。
中田さんだからこうやって続けて来られたんだと思うんですよ。
レコーディングの時はあんまり話さないんだけれど、Perfumeに興味あるんかなって思っていたけれど、曲が私たちにメッチャ寄り添ってくれる曲を書いてくれる
早く好きになれて良かったです。
自分たちが好きじゃない歌を歌わなきゃいけないって辛いだろうね？
早めに好きになれて良かったですね。カプセルの曲を聴いてカッコいいって気づいて、それからはもうずっと好きですね。
中田ヤスタカではなくて、三人で曲を作って歌ってって言われたらどうする？歌い上げる？
あーちゃん それぞれの良いところを知ってるから
カシユカ は 低音でラップとか話し声とか
のっちは 高音でサビ頭
私は中間管理職でＡメロやBメロを歌わせてもらって。
三人の思い描くアイドルとは？
相手の夢を見せてくれる存在
「昔は、若くて可愛いってことかなって思っていたけど、若いうちにやんなきゃって思ってましたけど
俺らの音楽はロックだぜーってやってる人よりも、一番腹を括ってる。自分がやりたいと思ってなかったパフォーマンスや服装でも、カメラの前では、私はやりたいことをやってるんです。ってなり切って、自分の夢に繋がるように、納得してるわけではないけれど、納得してる顔になり切って。自分ではこれが合ってるのかわかんなくても、夢に繋がるなら何でもやってやるぞって、やり切れる」
今日話をさせてもらって感じたことなんだけど、
Perfumeってプロジェクトかなって思ってたんだけど。真鍋さんのライゾマティックスやＭＩＫＩＫＯさんやスタッフと三人のPefrumeというチームで作り上げたものって思っていたけど、今日話してみて、三人が自分の良いところを理解して自分たちのやりたいことを理解しつつ自分たち自身でプロデュースしながら自立してやってるんだなって実感しました。
