霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

「限界農家」

2008-02-22 20:31:02 | 景色
「限界集落」とは、過疎化や高齢化が極端に進んだため,共同体の維持が困難化している集落。この状態が進行すると,集落消滅の危機に瀕(ひん)する。近年,山間部を中心にこのような集落が増えている。
〔社会学者の大野晃が提唱した概念〕

我が家から車で五分ぐらいの所で農業を営んでいる叔母の家では、息子達が巣立ってからは長年に亘り老夫婦二人で米作りを継続して来た。
しかし、二人とも既に80歳を過ぎようとしているので米作りの維持さえも難しくなって来ている。
中山間地特有の棚田のような田んぼが多いので、借りて耕すような奇特な人が現われるはずも無い。

このような「限界集落」ならぬ「限界農家」が大半を占めているのが一関周辺の現状となっている。
「限界農家」の田んぼが荒地となるのは時間の問題で、いずれはすべて雑木林に変わるだろう。

日本の乏しい食料自給率の中で唯一自給できていると思われる主食の米だが、もしかするとそれは「砂上の楼閣」の上に成り立っているのかもしれない。



荒れるのは田んぼだけではない。
この福寿草の群生地も「草刈り」等の世話をする人間が居なくなったらいずれ雑草や雑木の林に置き換わる。
農家の消滅は同時に集落の美しい景観が無くなることも意味している。
コメント (2)
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