霜後桃源記  

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恩師への「送る」言葉

2012-01-07 20:59:40 | 仲間
高校の恩師である佐藤裕先生(87)が逝去され本日告別式があった。
個人的にも何かとお世話になった大恩ある先生に「お別れのご挨拶」をしたいと思い
弔辞を奉読させて貰った。



(弔辞)

裕先生には、先生が40代前半の一関二高時代に、二年・三年と同じクラスの担任としてお世話になりました。
また数学の先生としても三年間ご指導を頂きました。
基本を大切にし「これは基礎の基の字」とか「公式は暗記するものではない。何度も繰り返し繰り返し使って
いる内に自然に身に着くもの」といつも強調されていました。

高校三年の受験勉強真っ盛りの時に、当時でも破格だった僅か90円の薄い問題集を配布し、「これ一冊を
マスターすれば受験の数学は大丈夫」と太鼓判を押されました。
私も含めどれほど多くのクラスメイトがそのコンパクトな問題集に救われたかは計り知れません。

また、数学の時間に黒板に英語で「He has something」と書き、『これを意訳すれば、「彼はひとかどの
人物である」となる。諸君もそのような人間を目指すように』と諭されたことを昨日のことのように鮮明に記憶
しております。
このほかにも先生には「うわつくことなく信念を持って生きろ」と背中で教えて頂きました。
その一つひとつが私達の人生の大きな指針となったことは言うまでもありません。

卒業後、何回か開催したクラス会には必ず出席して頂きました。
先生のニックネームにもなっていた口癖の「オイ、オイ」を聞いて皆懐かしく嬉しく思ったものでした。
そのクラス会出席も四年前が最後となりました。
「もう歳で身体の調子が良くないので出席できない」とのことでしたが、「お顔を見せるだけでもいいですから・・・」
と無理をお願いし参加して頂きました。
言葉とは裏腹にその元気そうなお姿を拝見し「恩師はまだまだ健在なり」と皆が心強く思ったものでした。

それだけに今回の突然の訃報には大変驚いております。
各地に散らばっているクラスメイトには未だ訃報が届いていない仲間もおります。
そんな仲間にも声をかけ、近い内に「裕先生を偲ぶ会」を開催せねばと思っているところです。

先生、長いこと私達をお導き頂きまして本当にありがとうございました。
どうぞ安らかにお眠り下さい。
天国に行かれましても時々「オイ、オイ」と声をかけて頂き、叱咤激励をお願い致します。

平成24年1月7日



告別式には市内在住のクラスメイト四人も一緒だった。
参列後に昼食を共にしながら「偲ぶ会」の開催について打ち合わせを行った。
その結果、6月に栗駒山の麓にある矢びつ温泉「瑞泉閣」で開催することに決まった。

半年先ではあるものの、早めに日程や場所を確定させ「皆のスケジュールを確保せねば」
と思っている。
コメント
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