霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

税務申告

2012-01-21 22:24:53 | 経営
税務申告の季節を迎えている。
一年間の「汗の結晶」を支えた支出面が数値化される時期でもある。

数年前、農業簿記の高価なソフトを購入したまでは立派だったが、日々の農作業に追われる
零細農家には月イチの投入さえ無理な注文だった。
結局は直ぐに頓挫し、一年分の領収書を引き出し一杯に詰め込む状態に戻ってしまった。

その領収書の山を小作料・賃借料、減価償却費、租税公課、種苗費、素畜費、肥料費、飼料費、
農具費、農薬衛生費、諸材料費、修繕費、動力光熱費、作業用衣料費、農業共済掛金、荷造
運賃手数料、雑費に区分し集計する作業に取り掛かった。

その集計結果が出ると、ようやく一年間の利益又は損失額が判明する。
典型的なドンブリ勘定だが、大型機械の購入等が無ければ経費の総額が極端に上下することは
無いので、月々の売上額の推移さえ把握していれば着地はおおよそ推計できるようだ。


(ホウレンソウの出荷は日課となった。値崩れする前に「全部さばきたい」と願っている。)

集計して驚くのは作業用衣料費の額。
家族の作業着は勿論下着、帽子、靴下、軍手、長靴等を全部集計しても、サラリーマン時代の
背広一着分程度にしかならない。
農繁期になると一日に5~6回も着替えるし長靴も毎月のように新調することを考えるとその額
の少なさにビックリしてしまう。

普段は出来るだけ「支出を抑えるように」配意しているのに、申告の時期になると「もっと使えば
良かった」と領収書の額の少なさを嘆くのは「納税者心理」というものか。
コメント
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