霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

入るを案ずるより・・・

2012-01-15 20:49:54 | 経営
農業は仕事がきついだけでなく収入が少ないことで若い人に嫌われている面がある。
年間所得を総労働時間で割ったらパート社員の最低賃金にも及ばないのではないか。
農高出身者の大部分が「会社勤め」を選ぶのも無理からぬこと。

しかし、それはあくまでも収入面にのみ着目した見方であって支出面も含めたトータルで
見ると様相が違って来る。
農家は「衣食住の生活費が極端に少ない。」ことを考慮すると「収入不足を補って余りある」
例も多いような気がする。

「入(はい)るを案ずるより出(いずる)を制す」という言葉が示すように経営では収入よりも
支出に着目する方が堅実な場合がある。
国だってそれを実践すれば消費税の増税を先送りできるはず。


(明日の出荷に向けてナバナとツボミナを収獲)

本当は、農業の魅力は「お金では計れないところにある」と思っているが、それをアピールして
若い人達に理解して貰うことは至難の業。
単純な加減算で「農業有利」をアピールしたいと思っているが「支出面の優位性」は後ろ向きに
見えてアピール力に乏しいようだ。

コメント (2)
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