霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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安全神話

2012-01-11 20:00:19 | 環境
年末にサラリーマン時代にお世話になったIさんから届いた喪中ハガキで初めて福島原発のお膝元である
双葉町から埼玉に集団避難していることに気が付いた。

退職後、昔からの田んぼと畑を耕し農業に勤しんでいたが、今は避難生活となり「米を買って食べる身に
なるとは思ってもいなかった」と断腸の思いを電話で語ってくれた。



毎日新聞の論説委員などを歴任した政治評論家の岩見隆夫さんが新聞で推奨しているのを見て
小冊子『「科学の目」で原発災害を考える』(不破哲三)を読んだ。
アメリカは原発を「危険なもの」として厳重な安全審査体制を構築しているのに日本にはそれが無い
ことや国会での質問に対し政府がいい加減な答弁を繰り返して来たことを知って改めて驚いた。

原子力発電は「未完成」で危険な技術であるにも関わらず、国と電力会社が二人三脚で「安全神話」を
作り上げて来た。
そして、その「捏造した神話」を当事者である国や電力会社が信じて切って安全管理を怠って来たことが
原発事故の最大の原因のように思えた。
「安全神話」のあるところに「災害対策」などあろうはずもない。

そのようなお粗末な発想で次々と建設された原発が日本中に存在する。
そして「使った核燃料の後始末ができない」にもかかわらず毎日大量の使用済み核燃料が排出され
蓄積されて来ている。

地震列島の日本に地震や津波、その他天変地異は必ず起きる。
遅かれ早かれ、日本は「人間が住めない国になる」に違いない。

コメント (2)
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