霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

事業別収支

2012-10-20 19:49:21 | 経営
高価な農業簿記のソフトを購入し「事業別収支」を明確にしようと考えたのは
四年ぐらい前のこと。
しかし、複式簿記のデータを日々PCに投入することなど所詮無理なことに直ぐ
気付き高価な投資を無駄にしてしまった。

事業別に収支を計算しないドンブリ勘定でも「稲作が赤字の可能性がある」ことは
容易に想像が付く。
何せ、トラクターを別勘定にしたとしても代かきハロー、田植機、コンバイン、乾燥機、
調製機、精米機等稲作オンリーの機械が多く、その減価償却費が稲作コストの大半
を占めている。

米価の長期低落傾向に歯止めがかからなければ「赤字幅」が増々拡大することは
明明白白。
かと言って「自給自足」を標榜しながら主食の稲作から撤退する訳にも行かない。
高価な稲作機械を維持するためには、それを「ペイさせる規模の水田面積が必要」
と考えていた。


(門口のカラタチ)

来年から「規模縮小」に舵を切ることを宣言しながら新たに田んぼを購入することに
した背景にはそんな事情があったし、たまたま近くの土地で譲渡の申し出があった。

手が回らなくなる心配もあるが、畑作と異なり機械化が進んでいる稲作は多少面積が
増えてもそれほどの負担増にはならないと見込んでいる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする