昨日の記事に対し東京在住のsunasanさんから「これまでの農産物の価格設定に無理があったのでは
ないでしょうか」とのコメントが入っていたので意を強くした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/ca/b8344de76f4143df2579b20690fc74ee.jpg)
(例年紹介しているハクモクレンの冬芽)
野菜の価格については、以前から「安過ぎる」と思っていた。
田舎町の産直という「ごく限られた市場」での受け止め方なので、「的外れ」かもしれないが・・・。
今の野菜価格の高騰は、「昨年の秋の長雨と冬の寒さによる品不足」で、当地でも供給不足が続いている。
ホウレンソウを例にとると、スーパーでは「例年の倍の価格」となっていて、産直でも「例年の3~4割増し
の価格」が一般的となっている。
それでも、物が有ればいい方で、日によっては朝イチでも「葉物野菜の籠が空」ということもあるようだ。
この供給不足の下降トレンドは、一時的なものではなく、今後も続くものと思われる。
その理由は、「生産者が減り続けている」ことに尽きる。
葉物野菜は機械化が難しく手がかかるが、これまでの価格では「年寄りの小遣い稼ぎ」ならば十分ペイするかも
しれないが、事業として成り立たせるのは難しく、所謂、「再生産意欲を駆り立てる価格」とはなっていない。
市内に大規模に葉物野菜を作付けしている農業法人が有るが、「労務費を捻出するのが大変」と聞いた。
野菜価格の高騰で、お客様から「高い」と直接クレームを頂戴することもあるが、その時は「申し訳ありません」
と謝るものの、商品化までの労力を考慮すると「今までが安過ぎで、スーパーの価格が妥当」と内心では思って
いる。