毎日新聞「余録」(2018.2.21)から
昨年亡くなった気象エッセイストの倉嶋厚(くらしま・あつし)さんが世に広めた言葉に「光の春」がある。
若いころ独学でロシア語を勉強した時に出合い、後にソ連を訪れた時に意味を知った「ベスナー・スベータ」の
日本語訳だ。
寒さは厳しいが、日一日と輝きを増す日差しにいち早く春を感じる2月である。その日脚の伸びは氷に閉ざされ
た高緯度地方ほど著しいという。「氷点下20度の北国でも、軒のつららから最初の水滴が日に輝いてポツンと
落ちます」
シベリアのマガダン州ではベスナー・スベータは2月15日から始まるそうで、日にちまで決まっている。これを
紹介した倉嶋さんのおかげで、光の春は日本でも気温上昇に先駆けて訪れる春を喜ぶ季題として重宝されるように
なった。
以下 略
我が家の「光の春」は初孫のチィチャン。
新米のバアチャンはチィチャンを抱いて「笑っても泣いても孫は可愛い」とご満悦。
(スマホは生産部長と一緒に札幌に行ってしまったので、娘がPCに写真を送ってくれている。)