晩秋に収穫する大根の間引き後、管理機で中耕除草を行った。
間引いた葉っぱは、従来は「間引き菜」として産直で販売していたが、
生産部長の体力の衰えを考慮し、手のかかる仕事は極力省略することにした。
その分、枝豆に注力するようになっているので、我が家流「選択と集中」と
言えるかもしれない。
間引いた葉っぱは、そのまま鶏舎に投げ入れ鶏に御馳走した。
鶏は、雑食動物で穀物は勿論だが、野菜や果物も「大好物」のようだ。

ジイチャンが運搬車の下敷きになる事故で命を落としたのは、四年前の10月9日。
その日も「間引き菜」を軽トラの荷台一杯に積んで後山の畑から戻った時のこと
だった。
救急車より少し遅れて警察も訪れ、二人は個別に調べを受けた。
この種の事故は「殺人事件の疑念」を持って対応するらしく、刑事が病院で検視を
終えた夜9時過ぎのことだった。
それから、葬儀の準備等々で、その夜は午前様となった。
間引き菜の季節を迎えると、そんなことを思い出す。