畑に電気柵を設置したのは就農後間もなくのことだった。
中山間地で農業を営む以上は避けて通れない「税金みたいなもの」と割り切った。
しかし、割り切り過ぎて、農業普及センターが「JAを通じて調達した方が安心」と
言うのを真に受け、高額な電気柵本体や支柱を購入するハメになった。
しかも、長いアースが五本も必要で、設置も不便を極め、挙げ句の果ては二年目には
故障で一万五千円もの修理費を要した。
そのバカバカしさに気付いたのは、総額20万円超も投じて、一般の商用電気を電源
とするもの、ソーラー式、電池式と三種類も購入した後のことだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/29/bdeee4ac8077a67ca640db1e3b9223dc.jpg)
「もっと安く、設置の簡単なものを」と思ってネットで探し、クボタを通じて調達した
のが写真の電気柵。
バッテリーを電源とするもので、当初の本体価格の数分の一で調達でき、しかも数百本
も必要とする支柱についても、低価格で追加することが出来た。
役所の助言の「鵜呑みは要注意」ということかもしれない。