霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

秋の主役

2006-08-16 17:22:39 | 山菜
ミズが実を付け始め、日増しに大きくなって来ている。
まだ僅かではあるが「道の駅」にも11日から出荷し始めた。
来週からは「新鮮館おおまち」にも出荷しようと考えている。

我が家の「里山ビジネス」は、春は賑やかだが秋は品目が少ない。本来、秋はキノコで稼ぐところだが、家の周辺の山々にキノコはあまり出ないようだ。稲刈りの時期とキノコの出る時期が丁度重なるので最初から諦めている面もある。
そんな中で秋の主役を張るのが「ミズの実」だ。
屋敷林の杉林に群生するミズは春から夏まで茎で活躍するが、秋は実で再登場する。ミズは春から秋までコンスタントに活躍する「里山ビジネス」のエースとなっている。

ミズの実はナメコ、モロヘイヤ、オクラのようなヌルヌルトロトロした食感がウリだ。熱湯をくぐした後、塩漬けや麺つゆなどで味付けして食べる。「天婦羅にしても美味しい」という話しを今朝お客様から教えてもらった。



珍味であるこの味を知らない人も多いので、コンスタントに売れない可能性もあるが、「道の駅」では簡単なレシピを用意してPRしてくれている。有り難いことだ。
ライバルが出荷する前に沢山売って先行逃げ切りを図りたいが、なかなか思惑通り行かないのがこの世界の常。
実が葉と一緒に落ちてしまう9月末までが勝負だ。

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里芋畑

2006-08-15 21:01:50 | 野菜
8月に入ってからあまり雨が降っていない。
田んぼの稲にとっては好天続きが幸いしているが、畑の作物は水を欲しがっている。
特に水分を多く必要とする里芋は、我が家だけでなく周辺の畑でも立派に生長した里芋の葉や幹が枯れ始めている。
まとまった雨が欲しいと願う日が続いている。

里芋のことをこの辺では「イモノゴ(芋の子)」と呼んでいる。食べた時のトロトロした食感がナメコ汁や味噌汁に良く合うので、秋の食材として欠かせない野菜となっている。
我が家の畑は里芋に適しているようで、トロトロ感がある柔らかく美味しいものが収穫できる。
同じ里芋でも、芋煮会で有名な山形の里芋は固くてどうも馴染めなかった。

写真の里芋畑は以前にも紹介しているが、昨年までは原野だった所。
水はけを良くするため側溝を掘って畑作りを始めた。
水不足にもめげず枯れる様子は無いが、従来の畑のものと較べるとかなり小振りの葉が多いのが気になっていた。
バアチャンの話しによると「洪水に三回もあった畑のイモノゴはいいものが獲れる」とのこと。それを聞いて、傍を流れる用水路から畝間に水溜まりができるぐらいタップリと水を流し込んでやった。
ここは以前水田として利用したこともある土地なので水の便が良いことが幸いした。



その二日後の姿がこの写真。葉に躍動感が生まれ、一回り大きくなったように見える。
近所の方も「原野を一年目から立派なイモノゴ畑にした」と誉めてくれた。

さて、葉と幹は立派になって来たが、あとは肝心の芋の部分が従来の畑と同じようなトロトロ感のある美味しいイモノゴとなるかが気になるところ。

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遅い墓参り

2006-08-14 20:48:32 | 生活
お盆の墓参りは一関周辺では14日に行う所が多い。
我が家では、朝食を終えた後に家族揃って墓参りに行くのが恒例となっている。
同じ地域の皆さんもほぼ同時刻となるので、お互いの家族の顔を紹介し合う年に一度の貴重な機会ともなっていた。
しかし、今年は「産直」の出荷準備で大忙しのうえ、出荷と墓参の時刻が重なったこともあり、オバサンとオジサンの墓参りは出荷を終えてからということとなった。

オバサンは昨夜も出荷準備で午前様となったが、今回の主力となった花やトウモロコシがほぼ完売状態だったので、その苦労も報われたようだ。
今夜は安心して早めに床に就くことにしている。



我が家のお墓の花が心なしか少なく感じられたのは、産直に出荷し過ぎたためかと、若干後ろめたく感じながら両手を合わせた

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花売りバアサン その二

2006-08-13 19:21:45 | 
朝5時から開店などといってもお客様はそんな早い時間には来ないだろうと高を括り、7時前に「道の駅」に行ってみたら、凄い人出で既に花も野菜もほぼ完売状態となっていた。
「朝市軽視スベカラズ」と肝に銘じた次第だ。
花の売れ行きに気を良くして二の矢三の矢を放った。
オバサンが半ば趣味的に野の花だけでなく、ヨシの穂なども組み合わせ、センスの良さを感じさせる花束も作った。しかし、これは午前中までは好評だったが、午後になるとアレンジの上手さよりも単純に個々の花の美しさで買うお客様が多くなり、オバサン苦心の作も売れ行きが鈍くなってしまった。

いずれにせよ、お盆にこんなに沢山の花が買われるのに驚いた。我が家は今日だけだったが、昨日から出荷している花の生産者は、今日の午前中ぐらいで売るものが無くなってしまうぐらいの盛況だった。

花やトウモロコシを準備して「道の駅」まで何回か往復したので忙しい一日となったが、気になる高校野球の東北勢対決は、仙台育英がまさかの敗退でガックリした。相手ペースの試合の流れを最後まで変えられなかったのが敗因と見た。
一回ぐらいは流れを変えるチャンスがあるはずだが、相手チームの気迫が勝ったようだ。
楽しみにしていた甲子園見物は来年以降に持ち越しとなった。



この花をコガネと呼んでいるが、一般的にはオミナエシやボンバナと呼ばれている。
「この花を使うとお盆用に最適の花束となる」というのがオバサンの見解。
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花売りバアサン

2006-08-12 22:01:44 | 
お盆の時は産直でも花が良く売れる。
既に今日から物凄い売れ行きで、三回も在庫が無くなったようだ。
13日からがピークと予測し花を出荷していなかったオバサンは、この恩恵に浴することなくホゾを噛むこととなった。
今日の遅れを明日の出荷で挽回するため、午後は花集めに奔走した。
庭の花や野の花をかき集めたが、紫のサワギキョウが欲しいという。その花は、「先日山で見た熊の足跡の残っていた場所に咲いているはずなので、そこから採って来て欲しい」とのオーダーがオジサンに下った。
愛するオバサンの指示であれば、「たとえ火の中水の中」というのがオジサンの信条。熊対策にバレーの審判の時に使用するホイッスルを首にかけ、それを鳴らしながら花探しに出かけた。
幸い熊にはでくわさなかったが、物凄い数の虻が群がって攻めてくるので落ち着いて花を摘む余裕がなかった。
悪戦苦闘しながら、何とか紫の花を何箇所かで見つけ持ち帰った。
しかし、残念ながらその花はサワギキョウとは似ても似つかないウルイの花だという。
通常「ハイリスクハイリターン」が経済原則なのに、的を外した花摘みオジサンは命懸けの仕事を徒労に終わらせてしまった。
でも、そこのところはオバサンがやさしくフォローし、その花を活用していくつかの花束を作ってくれた。
(写真にウルイは入っていない。紫色に見えるのはミソハギ)



「道の駅」も明日は朝5時から開店。朝はバタバタするので、夕方までに準備できた分を閉店後の店頭に置いて来た。
明日も在庫一掃となる売れ行きになることを願っている。

オバサンは朝早くから仕事しているにもかかわらず、産直に出す野菜等のパッキング(朝採り野菜を除く)で毎晩遅くまで仕事をしている。
今晩も花のセッティングで遅くなりそうだ。
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