霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

植菌

2008-02-24 18:58:43 | 山菜
ジィチャンが電動式の錐で穴を空けバァチャンが棒駒菌を打ち込むという長年の名コンビによるキノコの植菌作業が始まった。
この風景は我が家の春直前の風物詩となっている。

キノコはシイタケとナメコしか作らない。
他にも色々なキノコを養殖できる時代となっているが、あまり種類を多くすると余計な手数がかかるので、一番ポピュラーな二種類に限定している。



棒駒菌はJAや種苗店から購入するが決して安いものではない。
植え付けて五年ぐらい収穫できるので単純に単年比較するのは正確ではないが、昨年は売上金額の三割ぐらいが駒菌代となっていた。
伐採、切断、運搬、植菌、運搬と手数がかかる割には金銭的なウマミは少ないが、山や木と触れ合う機会が増えるのは嬉しいし、採り立てのキノコを食べられる贅沢も味わえるので、たとえペイしなくとも毎年続けて行きたいと思っている。
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ズイキ

2008-02-23 19:38:13 | 野菜
生鮮野菜が不足する今の時期は、ズイキやヘソ大根のような保存食として乾燥させた物が良く売れる。

今朝「道の駅」で店頭にズイキやバッケを並べている時に、里芋作りの名人であるTさかんから声をかけられた。
「以前は俺もズイキを出荷していたが、すべて一人でやっているので手が回らくなった」と嘆いていた。
既に80歳を超えているTさんが、毎日のように多くの野菜等を出荷してるいのは家族の支えがあるためと推測していたが、実際は「トラクターの運転も含め何から何まですべて一人でやっている」と聞いてビックリしてしまった。

ズイキにしなければ捨てるだけとなる里芋の葉を、こまめに皮を剥いて乾燥できるのはバアチャンが居るお陰。
そのズイキが我が家の里芋売上げのナント2割も占めるのだからとても蔑ろにはできない。



バアチャンにはこれ以外にも色々と細かい仕事を数多くこなして貰っている。
このように皆で役割分担して仕事を成し遂げることが、家族の一体感醸成に一役も二役も買っているような気がしている。
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「限界農家」

2008-02-22 20:31:02 | 景色
「限界集落」とは、過疎化や高齢化が極端に進んだため,共同体の維持が困難化している集落。この状態が進行すると,集落消滅の危機に瀕(ひん)する。近年,山間部を中心にこのような集落が増えている。
〔社会学者の大野晃が提唱した概念〕

我が家から車で五分ぐらいの所で農業を営んでいる叔母の家では、息子達が巣立ってからは長年に亘り老夫婦二人で米作りを継続して来た。
しかし、二人とも既に80歳を過ぎようとしているので米作りの維持さえも難しくなって来ている。
中山間地特有の棚田のような田んぼが多いので、借りて耕すような奇特な人が現われるはずも無い。

このような「限界集落」ならぬ「限界農家」が大半を占めているのが一関周辺の現状となっている。
「限界農家」の田んぼが荒地となるのは時間の問題で、いずれはすべて雑木林に変わるだろう。

日本の乏しい食料自給率の中で唯一自給できていると思われる主食の米だが、もしかするとそれは「砂上の楼閣」の上に成り立っているのかもしれない。



荒れるのは田んぼだけではない。
この福寿草の群生地も「草刈り」等の世話をする人間が居なくなったらいずれ雑草や雑木の林に置き換わる。
農家の消滅は同時に集落の美しい景観が無くなることも意味している。
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映画鑑賞

2008-02-21 20:38:20 | 趣味
朝から雪となり一日中降り続いた。
無理して進める外仕事もないので、午後は横になって映画鑑賞と決め込んだ。
少し疲れが貯まっていたので丁度良い休息日となった。
自分の体調や気分に合わせて勝手にスケジュール変更ができるのが「自由業」のいいところ。

今凝っているのはお気に入りの女優が出演している映画を制覇すること。
観切れないほど多くの映画を蒐集しているので、大部分はそのコレクションの中から探し出すが、無い場合はネットで購入する場合もある。
ネットだと簡単に探し出すことができ、DVDやビデオに収録したものを格安に購入できる場合もあるので便利な時代となった。
しかし、今はもっと進んでいて映画ソフトそのものをダウンロードできるようになっているようだ。
オジサンは最新作をあまり観ないので、一世代前の購入の仕方で十分に間に合っている。



邦画か洋画かのこだわりは無いが大部分は洋画。
先日注文した映画は、出演者まで確認しなかったチョンボでタイトルだけが同名の全く別物が届いてしまった。
その映画がトンデモナイ駄作だったので二度ガッカリさせられた。
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清算書

2008-02-20 20:12:58 | 山菜
産直の売上げ成果は精算書として通知される。
そのサイクルは月毎が一般的だが、「新鮮館おおまち」は半月単位となっている。
この清算書は品目別の売上げが見えることは勿論のこと日々の販売数も把握できるので貴重な販売分析データとなっている。
いつも清算書を受け取ると販売状況を見ながら問題点が無いかどうかをチェックし、次のアクションに結びつけるようにしている。

今日の清算書を見て、この時期の主力商品であるバッケが販売されていない日が数日あることに気が付いた。
これは売れなかったのではなく店頭の在庫が切れていたため、折角の販売チャンスを逸していたことを意味している。

今年のバッケは寒さのためか育ちが遅いが、それを言い訳にしてコンスタントに出荷していなかったし、「新鮮館」以外の産直にはあまり出していなかった。
これは大きな判断ミスで、その気になればまだまだ採ることはできたのだった。
   
その反省から、午後は間伐の予定を変更して急遽バッケ採りに出かけた。
気合いが入ったせいか今年一番の大収穫となった。
  
これからは「新鮮館おおまち」だけでなく厳美の「道の駅」等も含めて、店頭の在庫は切らさないようにするつもりでいる。



家の西側エグネ。
以前は塀のように風も陽もシャットアウトするような生垣状態となっていたが、間伐や枝打ちですっかり見通しが良くなった。
これが建物にとっていいのかどうかは分らない。

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