フラニーとゾーイを153頁まで読む。ショウペンハウアーが良い小説というのはどうでもいいことを長々と書くことだと書いていたのを思い出した。勿論肯定的な意味でね、なぐさみものとしての小説として。彼の念頭にあったのはかの「トリストラム・シャンディだったらしいが。
ところでサリンジャー戦記で村上春樹がしきりに文体文体というので原文を買おうと思ったが手に入らない。東京で一番品揃えがいいと思っている書店にいってみたが、サリンジャーの本は一冊もなかった。
村上訳は、それはそれで彼の訳だから、それなりのまとまりを見せて入るが、何カ所か一体原文はどうなっているのだ、と疑問に思う所がいくつかあったものだから原著をあたろうとしたのだが。