穴村久の書評ブログ

漫才哲学師(非国家資格)による小説と哲学書の書評ならびに試小説。新連載「失われし時を求めて」

哲学者の人気

2012-04-01 06:46:10 | 書評

哲学と言う業界においても人気と実力が不当な間違った等式で結ばれている例が多い。ハイデガーもその口だな。

業界は違うがジムクンド・フロイトに似ている。インチキ心理学で一世紀以上にわたり世界を席巻した精神分析の創始者だ。哲学者のなかにも大真面目でフロイトを論じるバカもいる。

前回までにハイデガーとヘーゲルの引用の仕方の違いを述べた。自分の権威を飾るため、やたらと引用を援用することは述べた。盗用したところ、換骨奪胎したところでは逆にまったく引用或いは先哲へのアクノレッジはしない。

ハイデガーの思想の相当部分はすでに他の哲学者が語ったことが多い。ただみょうちきりんな新語を作り出して目くらましをするから、そしてそういうところに限って引用しないから、彼独自の思想に見える(目のない学者には)のだろう。