芥川賞の候補は雑誌掲載や単行本で発行されたものから選ぶそうだ、とこの前書いたが、改めて彼らの経歴をいくつかあたってみると、皆、何かの新人賞みたいなものを既にもらっているわけだ。
だから芥川賞よりグレードが下がる(そういう謂い方がいいかどうかは知らないが)何らかの賞をめでたく通過した人たちだ。こういう賞の選考も、作家志望のなれの果て、編集者の落後者でワンサカいる下読み連中の気に入らないと浮かんでこないということらしい。
選考方法は大体同じらしい。下読み君がいいよといったものを下読みのボスが3,5作に絞って選考委員にあげると言うスタイルは芥川賞と同じらしい。てことはだね、深田先生が「碌な作品がない、退廃極まれり」というのは下読みが選んだ作品にはということだ。
下読みがはじいた、理解できなかった、下読み体質に合わなかった作品にとんでもない良い作品があるかもしれませんよ。