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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



A3チャンピオンズカップ 蔚山現代対ジェフ千葉(国立競技場)


試合前の選手激励のセレモニーの顔ぶれをみて、この大会の開催国のサッカーファンとして、とても恥ずかしい思いを感じた。

セレモニーに現れたのは、日本サッカー協会(JFA)の名誉総裁、高円宮妃久子殿下、Jリーグチェアマンに就任したばかりの鬼武健二氏、韓国サッカー協会会長、チョン・モンジュン氏、韓国プロサッカーリーグ(Kリーグ)会長、クァク・チョンファン氏の4人だった。

この大会の主催者は、JFAとJリーグである。JFAの会長の姿がないのはなぜか。巷でとりざたされている会長批判を避けるためと、勘ぐりたくなるのは、ぼくだけではないだろう。

確かに、JFAの名誉総裁の久子殿下もいらっしゃるし、Jリーグチェアマンの鬼武氏は、JFAの副会長でもある。しかし、鬼武氏の場内での紹介はあくまでもJリーグチェアマンだ。川淵キャプテンが無理ならば、名誉会長の岡野俊一郎氏でも、また鬼武氏以外の副会長である、小倉純二氏、釜本邦茂氏、大仁邦彌氏でもいいと思う。それが、主催者としての礼ではないのか。

A3チャンピオンズカップ初日、ガンバ大阪とジェフ千葉が勝利をおさめ、開催国の面目を保ってくれた。しかし、それを台無しにしてしまうかのような、日本サッカー協会の非礼ぶりに、JFA不信がますます膨らんだのだった。

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