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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



全日本卓球選手権大会・第5日
女子シングルス7回戦 福原愛 3対4 樋浦令子
2008/1/19 東京体育館

北京オリンピック出場が内定している「愛ちゃん」こと福原愛がベスト16で個人戦を終えた。福原にとって、この大会のシングルスは「鬼門」のようで、なかなか上位に勝ち進むことができない。

ベスト8進出をかけた女子シングルス7回戦、福原は樋浦と対戦した。4ゲームを終えたところで福原が3対1とリード。しかし、バックハンドのミスが多いのが気になる。案の定、続く2ゲームを落とし、試合は第7ゲームへ。

最終ゲームの立ち上がり、福原は4点を立て続けに奪った。ポイントをとったときの「サーッ!」の掛け声も、このときばかりは、「サーッ! サーッ! サーッ!」と、大きな声での3連発。気合を入れて、さぁ、一気に勝負というところで痛恨のミスが生まれた。

天井サーブをしかけた福原が、サーブを空振りしてしまったのだ。信じられないミス。力み過ぎなのはあきらかだった。

2008年1月の世界ランキングで日本人最上位の10位だった福原は、北京オリンピック日本代表に内定した。ちなみに、新聞などで「北京オリンピック出場決定」と報道されているのは間違いで、本当に代表として認められるのは、7月になって日本オリンピック委員会(JOC)による決定をみてからである。

この大会、福原は、女子ダブルス、混合ダブルスは優勝したことがあるが、女王を決めるシングルスではベスト16の壁を越えることができないでいる。

だからこそ、北京オリンピック日本代表になった今年こそ、その壁を破り、一気に女王の座を、という意気込みはあったはずだ。それが、最終ゲームの大きくなった掛け声になり、そして痛恨のサーブミスとなった。

その後、福原はリードはしているものの、樋浦に徐々に追い込まれ、9対9の同点にされる。そして、あっさりと2点を奪われ、敗れ去った。

北京オリンピック代表に内定した後のやりにくい環境のなかで、気持ちばかりが先走ってしまった福原だった。2月下旬からの世界卓球で、名誉挽回をはかってもらいたい。


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