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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



日本代表 0対0 チリ代表
2008/1/26 東京・国立競技場

岡田監督率いる新日本代表の初試合は、まるで日本代表の新しいユニフォームのお披露目試合だった。

アディダスが日本サッカー協会の公式サプライヤーであることは認識しているが、ここまでやるか?

まず会場に入るときに、選手入場時に掲げるための青いシートが、この試合ではユニフォームの絵と形になっていた。

選手入場のアナウンスでは、わざわざ「新しいユニフォームをまとった日本代表と……」という念のいれようだ。なお、このコメントは、テレビの実況アナウンサーも使っていたが、どれほど意識をしていたのかは不明だ。

そして、選手の入場のときには、電光掲示板があるホーム側のゴール裏席に、先々代と先代の大型ユニフォームがスルスルと掲げられた。なぜ新しいのが出てこないのかな? と思っていたら、その2枚に代わって、登場するという演出だった。

さらに、試合後に気がついたのだが、普段広告など掲示することのないスタンド裏側の通路の柱に、無数の新しいユニフォームの広告ポスターが貼ってあった。

これらを実施するためにアディダスもずいぶんとお金を使っていると思うが、一方で、日本サッカー協会の心遣いもずいぶんと手厚いものだなと思う。

1月の大会なのに、試合が極寒の夜におこなわれるのも、また、テレビ中継=スポンサーのためであろう。

主催者の心配りの先がスポンサーばかりに偏っているのだから、岡田さんの代表監督再出発を見守る観客が約3万7000人と、代表戦にしてはかなり少なかったのも、十分にうなずけるわけである。



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