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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



高校サッカー選手権・準決勝
津工業 0対6 流通経済大柏
2008/1/6 東京・国立競技場

まるで、国立競技場は自分たちのホームだと言わんばかりだった。高校サッカー準決勝、第一試合は、流経大柏がいきいきと、のびのびとプレーをし、津工業に圧勝した。

この大会、これまでPKでの1得点しかなかったエース大前が、4得点1アシストと、目を覚ましたかと思ったら、いきなりの大暴れとなった。しかし、エースの大活躍も見事だったが、この試合の流経大柏は、フィールドプレーヤー10人の攻守にわたる鋭い出足が出色だった。

津工業が最終ラインから繋ごうとするパスに対して、前線の選手がコースを制限し、中盤あるいは最終ラインがことごとくインターセプトしてしまう。そして、その勢いのまま前線にボールを運び着実にシュートにつなげる。ボールを奪う位置が高いため、ゴールが近い。プレスディフェンスの手本のようだった。

試合後のインタビューで、流経大柏の本田監督は、「(流経大柏は)出来すぎ。津工業は、疲れもあり、途中で(気持ちが)切れてしまった」と言っていたが、確かにそうかもしれない。しかし、この試合のようなサッカーを見せられたら、いやがおうでも決勝戦にも期待したくなる。

えてして大勝の後の試合には、厳しい結果がついてくるものだ。しかし、今年の大会は準決勝と決勝の間が1週間以上も空いている。流経大柏は、もう一度気を引き締めなおして、決勝に臨むことができる。

高円宮杯ユースに続く2冠が見えてきたのではないか。

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