少し前のことになるが、9月27日(土)、28(日)に北海道の士別市というところに初めて行った。旭川空港から車で約1時間半。日本オリンピック委員会が主催する「オリンピック・デーラン」というイベントのためだった。
イベント会場は、士別市陸上競技場。陸上の合宿地としては有名らしい。周りには、サッカー場(もちろん天然芝)が4面、野球場、サブトラック、テニスコートもあり、「合宿の里づくり」を推進する市にふさわしいスポーツ環境である。ちなみに、施設は予約をすれば無料で使えるとのことだった。
8月の末にドイツで、デュイスブルクとミュンヘンのスポーツ・シューレを見学し、その規模や施設の素晴らしさに感激したが、ここ士別の施設もそん色ないかもしれない。事実、北京オリンピックのときには、ドイツ代表の陸上チームの直前合宿地だったそうだ。
しかし、圧倒的に違うのは立地である。士別は人口約2万人の市であり、広大な北海道の自然がベースにある。残念ながら、都会から、簡単に行ける場所ではない。また、豪雪のため、1年のうち、使えるのは4月から10月までと短い。
一方、デュイスブルクやミュンヘンは、それぞれ人口約50万人、約135万人という大都市の中心から約2、30分のところに、日本ならリゾート地にしかできないような大規模な施設があるのだ。宿泊施設も充実しており、自然と稼働率も高くなる。
日本とドイツの違いは仕方がないとしても、士別のような素晴らしい競技場がもっと有効に使えるようにならないものか、ドイツを思い出し、北海道の大きな空を眺めながら、考えをめぐらせたのだった。
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