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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



2008オリンピック・フェスティバル
2008/10/13 駒沢オリンピック公園総合運動場

体育の日、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場に、約40人のオリンピアン(オリンピック出場経験者)とのべ3万人近くの一般参加者が集まって、2008オリンピック・フェスティバルが開かれた。朝方の曇天から昼には快晴に変わり、多くのスポーツファンが、オリンピアンと一緒に走り、いろんな競技に挑戦し、いい汗を流していた。

さまざまなプログラムのなかに、北京オリンピックのメダリスト、入賞者によるトーク・ステージがあった。

フェンシング(個人・フルーレ)で7位に入賞した菅原智恵子さんは、このときとばかりにフェンシングをアピール。「(フェンシングを)やってみたい人は、ステージが終わった後、私のところまで来てください」とまで。マイナーなスポーツにとって、オリンピックが大きなアピールの場であることは言うまでもない。男子の太田雄貴(個人・フルーレ)の銀メダル効果と合わせて、チャンスは今しかない。

しかし、オリンピックでの活躍が、そのままそのスポーツの繁栄につながるとは限らない。

同じステージに、女子サッカー、なでしこジャパンの安藤、矢野、柳田(すべて浦和レッズ)も出演していた。女子サッカーとしては、メダルには届かなかったものの、過去最高のベスト4に進出した。「女子サッカーの歴史を変えることができたことを誇りに思う」と発言していた。ぼくも、北京の好成績を機に、ますます女子サッカーにも注目が集まり、人気が高まるかと思っていたのだが。

フェスティバルの前々日(10月10日)、なでしこリーグに所属する「TASAKI ペルーレFC」の休部が発表された。北京五輪代表の主将・池田浩美も所属する、強豪チームだった。しかし、会社の業績不振は、チームの存続を許さなかった。

オリンピックの活躍によって、目を向けてくれたファンを、いかに引き止めるか。選手、チーム、リーグ、スポーツ界全体が、一体となって知恵を出し合わなければならない。




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