sports-freak.blog
観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



 「2016年東京オリンピック・パラリンピック開催決定をめざす日本スポーツ界決起集会」に参加した。2009年4月13日、月曜日の午後、芝大門にあるプリンスパークタワーの宴会場に、日本のスポーツ界の重鎮から、ぼくのような下っ端まで、約800人が集まった。当初は600人の予定だったが、大きく予想を越えた。

 決起集会の中身も、JOC竹田会長、塩谷文科大臣、森体協会長、石原招致委員会会長(都知事)と挨拶が続き、終わったときには40分もオーバーしていた。IOCの調査委員の来日を翌日に控え、今さら決起集会もないだろうと思ってはいたが、関係者の招致に対する熱意は感じられた。

 実を言うと、そんなお偉方のあいさつよりも、気になることがあった。集会後の懇親会パーティで、どのメーカーのビールが用意されているのか。

 JOCのスポンサーの契約は4年ごとになっていて、今年から新たな4年間が始まる。最近の不況のあおりを受けて、スポンサー撤退の記事も多く見られた。そのなかに、長くJOCスポンサーだった、キリンビールの名前もあった。

 キリンビールが降りたのだから、次はサントリーか、アサヒか、サッポロか、と想像したくなるのは、広告マンの習性である。そろそろ新たなスポンサーが発表されるという噂もある。ならば、JOC主催のこのパーティで飲まれているビールこそが、次のスポンサーに違いない。

 というわけで、興味津々でパーティ会場に移動したら、テーブルの上には、アサヒ、キリン、サッポロ、サントリーの4社のビールがきちんと並んでいた。よりによって、スポンサーを降りたキリンまで。キリンに対する長年の感謝の意味か、それとも嫌味か。

 結局、見事にカモフラージュされたわけだが、キリン以外の3社のうちのひとつがJOCのスポンサーになることは決定しているようだ。ここ数日のうちに明らかになるらしい。



コメント ( 0 ) | Trackback (  )