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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



天皇杯決勝
柏レイソル 1対0 ガンバ大阪
(2013/1/1 NHK)

2013年元日の天皇杯の決勝は、1対0で柏レイソルがガンバ大阪を破った。

試合展開としては、前半はガンバ大阪のペース、後半は五分五分のように見えた。しかし、ガンバがペースを握っていた前半35分に、レイソルがコーナーキックからヘディングシュートで先制し、その1点を守りきった。

試合に向けて「自分たちのサッカーをする」というコメントをよく聞く。

天皇杯の決勝で、自分たちのサッカーをしていたのはガンバ大阪だった。ただし、その自分たちのサッカーは、シーズンを通して積み上げてきたものではなく、J2降格決定後、天皇杯という目標に向けてチームを再構築してのものだった。攻撃サッカーを標榜するガンバだが、遠藤の3試合連続ゴールはガンバらしくはない。しかし、準決勝までの流れ、勢いは決勝戦でも続いていたように見えた。

一方のレイソルは、自分たちのサッカーをやることよりも、ガンバのサッカーに対応しようとしているように見えた。パスワークの巧みなガンバに対して、最終ラインでペナルティエリア内をガッチリと固める。出場停止の工藤を欠いたトップに澤を起用した点も、守備意識の高さの表れだったのではないか。

ガンバは、最後まで、「自分たちのサッカーのようなもの」を展開し続けたが、ゴールを決めることはできなかった。日本代表や、その経験もあるベテランを多く抱えているにもかかわらず、自分たちのサッカーをやらされていることに気づかなかったのかもしれない。


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