岸田屋
2005-11-26 | 外食
たぶん、知っている人は知っているでしょう。月島にある、かなり有名な酒場。
美味しんぼの1巻に登場するお店。それだけ長く続いているってことですが。
あたしが初めてこの店に行ったのは、確か4年くらい前。
もう、思い入れが強すぎて、この記事長くなっちゃうかも。ははは。
当時は、今は亡きご主人さんが居て、店内なんてもっともっと汚かった。
そして、いつ行っても満員。今の現代人にはない、時間というものの余裕がないと行けない店です。
なんてったって、刺身注文してから自分の目の前に来るまで、1時間半以上かかるんですから。
生魚を扱うのはご主人だけのようで、とにかく刺身の類は遅い。忙しく動いているのかと思えば、ただただじーーーっと魚を見ているだけの時も。なんだかなぁ。
たまに、2時間待っても来ないので、まだ?って聞くと、忘れ去られていたり。それでもいいんです、ここは。岸田屋時間が流れているのです。
ここに通って1年くらい経った頃、突然お店が閉まっているのでおかしいなぁと思っていたら、常連さんに教えて頂いたのでした。ご主人が亡くなったと。
もう、悲しくて悲しくて。
岸田屋もなくなるんじゃないか、と心配していましたが。
数日後、娘さんかもしれない若い女の子が一人増え、再スタートしたのです。残念ながらご主人がいないので、生魚メニューはなし。
しかし、ここの真髄は刺身でもなければ、待ち時間に呑む大量の熱燗でもない。
モツ煮込み。
ここのモツ煮は、世界で3番目に美味しいです。1番目と2番目は分からないけど。
ネギは乗せずに貰って、七味をふりかけて食べるのが好き。もー、本当に美味しい。どうしたらこんなに美味しいモツ煮が作れるのか不思議なくらい。
あたしが岸田屋に行って、必ず食べるものってのは決まっていて。
モツ煮、鮭のおにぎり、火傷するほど熱いはまつゆ。ハマグリのお汁ね。この3つと、後はその日の気分で何品か。これに、熱燗を軽く呑んで、だいたい2000円しないくらい。
安いッ!
最近は若い子がいるおかげか、注文もかなりスピーディーにやってきます。とは言っても、この日は、湯豆腐とぬたを忘れ去られたけど。
とにかく、岸田屋がある限り、いつまでも通い続けたいなぁと思うのでありました。
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