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思いの強さが勝利を引き寄せる!劇的ゴールで勝ちきり、リベンジ成る ギラヴァンツ北九州戦

2022-11-14 22:14:58 | カターレ富山
2-1で勝利!
北九州にとってのホーム最終戦、カターレ選手に複数の新型コロナ陽性反応者が出るなど、難しい状況のなかでの試合となった今節。試合内容にしても、先制したものの追いつかれ、さらに主導権を握られ続けるという苦しい展開でした。
それでも。
勝利にかける思いの強さ、それが最後にものを言うことに。
引き分けかと思われた後半アディショナルタイムに、チャンスを確実にものにするかたちで決めた、値千金の勝ち越しゴール。
試合終了間際に決められて敗れた前回対戦の、まさに真逆となる結果。
強くあろうとする意志を結果につなげる白星でもって、前回対戦のリベンジを成し遂げたのでした。

トップチームに8人もの新型コロナの陽性反応が出たとのことで、メンバー編成にも苦慮しなければならなかったとのことですが。
誰が該当するのかを追及することに意味はない・・・というより、公式リリースがあったならいざ知らず、いい加減な憶測であれこれ詮索するなど、どんな編成であれベストを尽くす覚悟の選手たちに対して失礼というもの。
最悪の場合、規定人数に到達できずに試合不成立ということにもなりかねなかったところ。そうはならなかった、試合がきちんと成立するからには、出場選手たちにベストを尽くしてもらう以外にないだろうよ、と。
そんななかで。
今節のスタメン編成で最大のトピックは、GKに齋藤が起用されたことだったかと。
第3節以来、すなわち北九州との前回対戦以来、およそ7か月半ぶりの出場ということに。
チームにとって前回対戦で敗れた借りを返すリベンジマッチであることはもとより。
奇しくも出場2試合がともに北九州戦となる齋藤にとって、その意味はより大きなものとなったことかと。

前半は、お互いに攻め合うなかで主導権が行ったり来たり。集中して相手をけん制するなかで、いかに攻撃に繋げていくかのせめぎ合い。
上形 洋介、前川 大河、佐藤 亮といった北九州の攻撃陣が鋭い動き出しを見せ、カターレに脅威を与えてくるなかで。それら選手たちとともに、元カターレの池髙 暢希のプレーぶりが印象的でした。2020年の1シーズンカターレに在籍。その後、昨シーズンは福島でプレーし、今シーズン完全移籍で北九州に。
前節の相模原戦でもゴールを挙げてチームの勝利に貢献。この試合でもその堂々たる佇まいは、北九州のレギュラー選手としての自信が垣間見えるもので。カターレ在籍時よりもレベルアップしている様が見てとれて、感心・・・いやいや、今は立ちはだかる相手選手。負けるわけにはいかないぞ!と。

試合が動いたのは、24分でした。
直前に直接FKを林堂が蹴り込むと言う場面があり。前節に続いて直接ぶちこめたならば痛快だったでしょうが、惜しくもGKに阻まれゴールならず。そこで得たCKからの流れのなかで。
ピッチ左から右へと大きくサイドチェンジしたボールが松岡に渡ると、左足から繰り出された正確なクロスがゴール前へと蹴り込まれ。
それに頭で合わせたのは、マテウス!
スタメン起用に応え、2試合連続となるゴールを決めて先制に成功したのでした。
思えば、前回対戦のホーム開幕戦でも、先制点はマテウスのゴール。あのときには逆転負けを喫してヒーローになり損ねてしまいましたが。
今度もまた決めて勝利の要件をひとつクリアしたからには。今節こそ、勝利に結びつけねば!との思いを新たにすることに。
最近6試合連続で先制点を挙げてきたという北九州に対して、リードを奪う展開。
もちろん、このまますんなり1-0で終われば良いのでしょうが・・・おそらく、そう簡単なものではなかろうな、と。

30分過ぎに、北九州のGK加藤 有輝がゴール前で飛び出そうとしたところ、正面に陣取っていたシルバの太ももあたりに頭から激突。脳震盪を起こして無念の途中交代というアクシデントがあったり。それによって6分ものアディショナルタイムがあったとか。
そんななかにあっても、動揺は見せなかった北九州。
気迫が衰えることはなく、むしろ、さらにギアを上げてきたくらいで。
1-0で試合を折り返し、後半を迎えてもその状況は変わらず。
そんななか、55分。
カターレ陣内奥深くまで攻め込まれたなか、ヒールパスなど小技を効かせつつ、ライン際ギリギリを通されたボールを上形に押し込まれ、同点に追いつかれてしまったのでした。
逆転勝利を狙う北九州にとっては、後半開始から良い流れのなかで、良い時間帯に追いつく展開。
前所属・八戸でエース級の活躍、即戦力として期待され北九州に加わった上形。決して満足のいくシーズンとは言えなかったでしょうけれど、だからこそ。そのホーム最終戦勝利にかける思いというものが、ゴール前の良い位置へと陣取らせ、そこにボールを呼び込んだ、ということだったのかもしれません。

試合を振り出しに戻され、さらに北九州ペース。劣勢を強いられるカターレ。
それでも。
追加点を許すことなく、立ちはだかり続けた齋藤。
決定機を体ごとブロックしてセーブ、枠内だったミドルシュートを横っ飛びで弾くなど、好プレーを連発。
攻め込まれる展開ではあったものの・・・むしろ、攻め込まれていたからこそ集中力が研ぎ澄まされていた、とのことで。
前回ホーム北九州戦以来の出場。その間、ずっと公式戦出場機会のないままでしたが。
無論、もどかしさや出られない悔しさもあったことでしょう。
けれど、その間もしっかりと精進を続け、来るべき「その日」に備え続けた。
そして迎えた今節。
1失点こそしたものの、齋藤の活躍無くば1点では済まなかったところ。
ならばこそ。
他の選手たちも、その頑張りに報いねばなりませんでした。

とは言うものの。刻々と経過していく試合時間。
松本、椎名、高橋の3人同時投入。その後、碓井、安光と投入して事態の打開を図るも、なかなか・・・。
いやがおうにも、思い出されます。先日の、引き分けかという試合終了間際に萱沼の恩返しゴールをくらって敗れた八戸戦の苦い記憶が。
試合終了間際と言うなら、北九州との前回対戦もまた、まさにそれで敗れたのであって。
その再現など、もってのほか。リベンジを期すこの試合で、同じ逆転負けを繰り返すなんて、あってたまるかよ!
それに。
その「試合終了間際に」という懸念は、カターレだけのものではないことも、知っていました。
前節、相模原に勝利して4試合ぶりの白星を挙げた北九州ですが。
その前の3戦で、いずれも試合終了間際の失点によって勝ち点を減ずる結果を招いてしまっています。
きついのは、お互いさま。
だからこそ、勝つ。勝利をあきらめない。
思いの強さが勝利を引き寄せるのだろうから。

そうして迎えた、試合最終盤・アディショナルタイム。
その時間帯にあってなお、「引き分けでやむなし」などという気持ちはありませんでした。
勝つのみ!と。
+3分の表示のなかで、最後の力を振り絞る選手たち。
そのなかで、FKのチャンスが。
残り時間を考えても、実質的にラストチャンスと言えるシチュエーションで。
直接狙うには遠い距離、椎名と林堂が打ち合わせをし、キッカーは椎名が担当することに。
残り時間もわずかのなか、プレッシャーもかかろうなかにあって。
椎名のそのキックは、寸分違わず要求通りの弧を描き・・・頭で合わせたのは、林堂!
見事にボールはネットを揺らし、劇的としか言いようのない値千金の勝ち越しゴール!
前節2ゴールを挙げて勝利に貢献した林堂が、またしてもやってくれました。
今季7ゴール目は、自身のJ通算300試合出場達成を自ら祝うメモリアルゴールに!
そして、試合終了。
見事に勝ちきり、今シーズンアウェイ戦8勝目を挙げることに成功したのでした。

劇的勝利から遡ること、約1時間前。
福島に勝利した藤枝が勝ち点3を積み上げたことで、数字の上だけ残っていたカターレのJ2昇格の可能性は、完全に消滅していたのでした。
今シーズンもまた、J2復帰という必達目標を達成することが出来なかったという、現実。
それでも。
だからと言って、この北九州戦の勝利が無意味か、無価値かと言えば、そんなことはないでしょう。
内容的には良かったとは言えず、反省すべき部分のほうが多いくらいではあるにせよ。
それでも、勝った。
自分たちのチカラを信じ、劣勢に屈せず勝利に繋げてみせた。
これまでの積み重ねは、決して無駄なんかじゃない。
「勝ってもどうにもならない消化試合」などと腑抜けた気持ちで臨んだりしていたら、決して得られなかったであろう勝利。それを掴み取ったということ。
その価値は、決して軽んじられるべきではありません。

後悔や反省などは、シーズンが終わってからすればよい。
まだ、最終戦が残されているからには。
残り1試合、ホーム最終戦・鹿児島戦。
全力をもって、勝ちにいく。
3連勝フィニッシュにむけて、総力を結集して臨まねば。
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