行く末遠ければ

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完勝ムードが一変も、粘り強く勝ちきる。ホーム無敗継続 Y.S.C.C.横浜戦

2024-09-16 21:49:50 | カターレ富山
3-2で勝利!
連勝を目指しながらもスコアレスドローに終わった前節・奈良戦。その反省を活かし、今シーズンここまでリーグ戦無敗のホームから、再び勝ちにいかねばならない試合となりましたが。
前半の早い段階から幸先良く先制に成功し、後半開始早々に2点を加え、さらに突き放し。
完勝ムードを醸し出し、よし!このまま一気にーーー。
そこから、試合の流れが一転し。
そこからバタバタと立て続けに2失点を喫してしまい。大きく3点リードであったはずが、わずか1点差に。一気に試合の緊迫度が増してしまうことになってしまったのでした。
ただ、それでも。
突き放す追加点こそ奪えなかったものの、粘り強く戦い同点・逆転ゴールは許さず。
圧勝の浮かれた気分こそ吹き飛んでしまったけれど。
それでも勝ちきり、開幕以来のホーム無敗を継続。貴重な勝ち点3を積み上げることに成功したのでした。

今シーズン最後のナイトゲームとして開催されることとなった今節。
9月も半ばだというのに、汗ばむ暑さ。湿度の高さもあってか、先の沼津戦や松本山雅戦などに比べても、その暑さが実感され。こりゃ、試合にも影響するんじゃないか?と。
とはいえ、雨や風の影響でままならない試合よりかは、はるかにマシというもの。しっかりと勝ちきり、ホーム無敗の継続を成し遂げねばなりませんでした。
前節からは4人を入れ替えることとなったスタメン編成。
なかでも目を惹いたのが、右SBに大迫が久々にスタメン起用。このところメンバー外が続いていたけれど、それでも今シーズンの「誰が出場しても戦力が落ちない」というチームにあっては、心配することも無かろうと。存分にやってもらうだけのこと。
4連勝を成し遂げた赤の夏ユニから青の1stユニに戻ったものの。
変わらずに勝ち続けるべく、試合に臨むことに。

試合は開始早々に、わずか8分でスコアが動くことに。
相手にプレッシャーをかけつつボールを奪取、そこからヨシキが前線へと蹴り出すと、それが吉平へと繋がり。その吉平が、冷静に状況を判断。味方の動きをしっかりと察知しつつ、ちょん、とボールをやさしく蹴り出すと。
そこに後方から走り込んできたのが、安光!思い切って蹴り込んだボールがゴールに吸い込まれ、先制!
またお前か!とでも言えばいいでしょうか。
安光にとって、これでホーム戦3試合連続ゴール、しかも3本とも前半のうちにチームを勢いづける先制点。これはもう、必勝パターンとでも言うべきもの。ならば、勝ちにいくしかないってことでしょうが!
先制を許した相手のYS横浜にとっては、17分に負傷で予期せぬ選手交代を強いられる展開まで重なり、まさに弱り目に祟り目。
それでも、勝ち点3をマストとし、相手に同情なんてしている場合ではないカターレにあっては。
いかに相手を上回るパフォーマンスを見せていたとて、しっかりと勝ちきるのみ!

カターレ優勢のままに1-0で試合を折り返し、後半開始。
ハーフタイムを経てYS横浜も修正を図ってくるであろうなかで、次の1点が大事ーーーそう思っていた矢先でした。
後半開始から、わずか2分。
自陣でパスカット、ボールを奪取した吉平が、カウンターのチャンスにそのままドリブルで駆け上がり。
駆け上がり、駆け上がり、相手陣内を独走。ディフェンス陣も追いすがるなかで、味方の上がりを待つのではなく自らシュートを選択。それが見事に決まり、独力で追加点をもぎ取ってみせたのでした。
前節・奈良戦では、GKと1対1となる絶好機に決められず、チャンスを逃してしまっていた吉平。もちろん彼だけの責任ではないにせよ、それでも・・・「あれが決まっていれば勝てたろうに」と言われるような、ビッグチャンスを逃していました。
今度こそ!という思いも当然あったことでしょうが、それと同時に、また決められなかったらどうしよう、という不安もあったはず。ともすれば、日和ってしまってみすみすチャンスをフイに、ということにもなりかねなかったところ。
そんななか、決めきってみせた吉平。
なんというか・・・「PK絶対決めるマン」でもある彼の、並み外れた勝負度胸をまざまざと見せつけられたような、そんなゴールであったかと。

さらに勢いは止まらず。59分でした。
松岡が接触プレーで倒され、ファウルか?という場面。それでも笛が鳴らないならばプレー継続、とばかりに。河井、吉平、安光とつないで左に展開、その安光がゴールライン際から中央へと折り返すと、それをスライディングで押し込んだマテウス!
そのスピードとテクニック、攻守にわたるチームへの貢献度というものは、誰もが認める彼ですが。その期待が大きいからこそ、求められていたゴール。
先の井上や松岡らと同様に、ホームで得点してほしい選手が決めてみせたこと。歓喜と同時に、感慨深い気持ちにもさせられるようなゴールとなったのでした。
前節こそ、無念の無得点となったカターレですが。
スコアレスドローとなった相模原戦を唯一の例外とし、それ以外の試合では全て得点を決めているホーム戦。しかも、ここ最近は複数得点での勝利がデフォルトとなっているような状況にあっては。
これはもう、勝たねば嘘でしょうよ!

しかし。好事魔多し、とでもいうのでしょうか。
3点目のゴールからわずか3分後、失点。MF菊谷 篤資に決められてしまい、無失点勝利がなくなることに。
ペナルティエリア外、相当に距離がある位置から思い切って蹴り込まれたシュートは、複数の選手がいたエリア内をすり抜けるようにしてゴールへ。
全く同じシチュエーションで同じシュートを放っても、プロであっても10回に1回も成功するかどうか。その1回が決まったような、相手を褒めるしかないようなゴラッソ。
さらに、そのわずか2分後。
デザインされたプレーだったということなのでしょう、スローインからの流れでゴール前に陣取っていた元カターレ・萱沼 優聖がポストプレー、MF奥村 晃司に蹴り込まれ、2点目を奪われてしまうことに。
失点からふわふわしたような状況で決められてしまった、とのことですが・・・今シーズンここまで、ホーム戦で2失点以上を喫した試合は無かっただけに。少なからず、動揺はありました。
気が付けば、3点差の完勝ムードが一転。わずかに1点差に。
ここでもしも同点にでもなって勝ち点3を得られないなんてことになっては、目も当てられない。
いや待て、同点ならまだしも。3点差をひっくり返して逆転勝利なんて、カターレが過去に2度も、他ならぬYS横浜を相手に実践しているじゃないか。
逆のことが絶対に起こらないなど、どうして言える?
ここに至っては、1点をめぐる攻防。
試合の流れを完全に掌握してカターレ優位に試合を進めていた前半とはガラリと変わって。いつしか、攻守で緊張感を伴う試合へと変貌していたのでした。

ただ、それでも。
追加点を挙げて突き放すことは叶わなかったものの。全員が集中し、攻勢をかけるYS横浜を跳ね返し続け。
スタメン起用の脇本、大迫らが奮闘し。坪川や布施谷、椎名、今瀬らの途中出場選手たちもしっかりと試合に入り、それぞれの役割を全う。
ホームクラブの意地をかけて、YS横浜に同点・逆転ゴールを許しませんでした。
5分あったアディショナルタイムもしっかりとしのぎ切り、タイムアップ。
完勝ムードが一変したことで、浮かれた気分にこそなれなかったものの。
それでも、勝ちきった。
昇格戦線を戦っていくなかで、しっかりと得られた勝ち点3。前節引き分け止まりで1しか得られなかっただけに、その価値の重さというものが、あらためて実感されました。
結果だけが全てではないにせよ。それでもやはり、結果は重要であり。
好相性と言われながらも苦しい試合も少なくなかったYS横浜戦に、今回も勝利したカターレ。ドロー決着であった前回対戦の借りを返すことに。
この勝利によって、クラブ新記録となるホーム戦14戦連続負けなしを達成したのでした。

他会場の結果、ドローに終わった今治との差を勝ち点2ぶん詰めて、再び4としました。前節の引き分けで離されたふんを、再び詰めたかたち。場合によっては3試合後の直接対決を前に順位が入れ替わるだけのポジションに。いかに今節の勝利が大きかったかが知れる結果であったかと。
他方、3位カターレの直下・4位の沼津が、まさかの4連敗。その差が6に開くこととなりました。
なんというか・・・昨シーズン、やはりこの時期に悪夢の4連敗を喫して急ブレーキ、それが昇格失敗にもつながった苦い経験をしているカターレにあっては。気持ちがわかるぶんだけ、同情を禁じ得ません。
言い変えるならば、今年のカターレは違うということ。
ライバルクラブの状況がどうあれ。カターレとしては、勝って勝ち点3を積み上げていくのみ!

次節は、半年ぶりとなる金沢との北陸ダービー。金沢ゴーゴーカレースタジアムのこけら落としを含め、3試合目の対戦となります。
もちろん、狙うは3連勝。
逆説的に・・・今節、もしも完勝して浮かれた状態のままに「次も大丈夫だろ」などという気持ちでダービーに臨んでいたとしたら。あるいは手痛いしっぺ返しをくらうことになったやもしれません。
もちろん、勝負の行方はまだわからないにせよ。
少なくとも、3点差から2点を返されるような試合展開もあると実感した今、たるんだ気持ちで臨む者などひとりもいないことでしょう。

勝って兜の緒を締めよ。
勝ちきったからこそ、次につなげていかねば。
戦いは続きます。
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