2-0で勝利!
前節の負けにも等しい痛恨のドロー決着を踏まえ、なんとしても勝たねば!と臨んだ3連戦の3戦目。
7戦連続負けなし、3戦連続無失点、2連勝中で勝ち点2差という鳥取を相手に、敢然と挑みかかり。
課題であったセットプレーからの得点で、CKからのこぼれ球を吉平が技ありシュートでゴール。鳥取の連続無失点を崩す先制点を挙げると。
後半にギアを上げてきた相手の攻勢にも、粘り強くしっかり対応して得点を許さず。
開幕以来の懸案であったところの複数得点。それを、安光のホーム戦2試合連続ゴールでクリア。勝利を大きく手繰り寄せ。
守っても、今シーズン5試合目となる無失点を達成。
セットプレーからの得点、複数得点、勝負どころの試合で勝ちきる、といった課題をしっかりと克服。マイナスであった得失点差をイーブンに戻し、ホーム戦3連勝にして今シーズン3勝目を達成したのでした。
あまりにあんまりな結末を迎えてしまった岐阜戦より、中3日。リバウンドメンタリティが試されると言うには、これほどの条件もそうそう無いところではありましたが。
連戦を考慮し、前節より4人を変更するスタメン編成としたカターレ。
一方、前節のアウェイ長野戦から2戦連続のアウェイ戦となった鳥取は、スタメン変更なし。連戦の影響はもちろんあるにせよ、それでも直近3戦連続無失点、2連勝中という勢いを重視し、あえて変更することなく好調な選手たちに託した、ということだったのでしょう。
1週前の前回ホーム戦・北九州戦に続き、好天に恵まれたホームスタジアム・県総。風の影響もほとんどなく、晴れ渡って雨の心配が全くない。
むしろ懸念材料は、この時期らしからぬ暑さにあったかと。
4月半ばだというのに気温24℃は、身体が慣れていない状態ではキツいものが。それが、いかに鍛えているとはいえ、フィールドを駆けまわる選手たちに影響しないわけがない。
先月の金沢戦なんて、気温3.8℃という寒さに震えながらの応援だったことを思えば。1カ月も経たないうちになんて差だ!てなもので。
試合が始まってみれば、やはり、と。
双方ともに、「コンディションが好調ならば、もっとキレのある動きなんだろうな」というふうに見えました。
90分全てを全選手が全力全開でプレーできれば、それが理想なのでしょうが。もちろん、そんなことはあろうはずもなく。
手を抜いたプレー、と言うと語弊があるかもですが。限りある体力をしっかりとマネジメントしつつ、メリハリをつけたプレーをせねばならないところ。ペース配分を考えずにやみくもにプレーした結果、試合の勘所で体力切れで動けず、なんてことになっては本末転倒というもの。
3連戦の3戦目。ただでさえも疲労が蓄積するであろうところ、本拠地である鳥取に戻らず中3日でアウェイ連戦という鳥取の側に、不利はあったことでしょう。
ただ、それを言うならば。
先月、八戸やら沖縄やら、ただでさえアウェイが多かったなかで遠距離の移動を強いられたカターレだって、日程に文句のひとつも言いたくなっていたもので。
そのあたりの不利は、あきらめてくれと。むしろ、カターレの側からすれば、その不利に付け込むくらいのしたたかさを見せねば!というくらいで。
プレビューにて、今回の鳥取戦は昨シーズンの前回対戦と似たような部分が多い、というようなことを書きましたが。
前回対戦では、前半8分という早い時間帯にまさかのオウンゴールで失点、ちょっと待て!というアクシデントがありましたが。
今回は開始からわずか7分ほどで、大山が接触プレーで転んだ際に右ひじを痛め、負傷退場を余儀なくされるというアクシデントに見舞われてしまいました。
おいおいおい、そんなところまで再現にもっていこうとするな!
しかしながら。
突然の緊急事態でしばらく10人でのプレーを強いられたものの、取り乱すことのなかったカターレ。
11分、この日初めてのCKのチャンスを得ると。
右コーナーからヨシキが蹴り込んだボールに脇本がヘッドで合わせるも、ブロックされ。
ただ、ゴール左に流れたボールを吉平が奪取すると、そのまま振り向きざまにシュート!難しい体勢からのシュートでしたが、それが見事に決まり、先制に成功しました。
ベストメンバーで4戦連続無失点を目指していた鳥取の野望を砕く、キャプテン翼の今季3点目!
前節の負けに等しい引き分けの悔しさを晴らすためには、反省を活かすためにはーーー相手に得点を許さないのはもちろんとして、いかにチャンスをものにして得点しきるかが問われていたところ。
それを、今季ここまでの課題でもあったセットプレーからの得点として獲ることができた。大きな意味のある先制ゴールとなりました。
先制点を許した鳥取でしたが、なかなか反転攻勢とはいかず。見ていても、やはり動きのキレがいまひとつという様子が。連戦の上に、思わぬ暑さも相まっては、厳しいコンディションだったことでしょう。
ただ、ホームとはいえカターレのほうも、やはり万全とまでは言えず。それでも我慢するところは我慢する、耐えるところは耐えるといったプレーで、相手の攻撃を封じ続け。ジリジリとした展開のなかで、1-0で試合を折り返すことに。
迎えた後半、開始のタイミングで選手2人を変更し、気を引き締め直してきた鳥取。
アウェイ連戦という日程の不利があるとはいえ、それでも。8戦連続負けなし、3連勝を目指す鳥取にとってみても、今節が大事な試合であったことは言うまでもなく。
ギアを上げて攻勢をかける鳥取に対し、守勢に回りながらも耐え凌ぐカターレという構図が続き。そんななかでも、集中力を切らすことなく粘り強くプレーを続けました。
そんな緊迫感のある試合でしたが・・・あまり言いたくないですが、それに水を差していた感のある、審判のジャッジ。
そりゃ、優遇よりも不遇のほうが印象に残りやすいとはいえ。なんで、ホームスタジアムでアウェイの洗礼かのような、不遇としか思えないようなジャッジを受けるのか。
その倒され方はファウルだろ!という場面を流されたりとか。明らかなファウルを見逃されて、吉平がブチキレという場面があったり。なんでイエロー相当だろうにカードが出ないんだよ!とか。オイ、ペナルティーエリア内で倒されたじゃねーか!前節にPKをとられたのと、どこが違うって言うんだよ!
もちろん、審判のジャッジに不平不満を言ってもどうなるものでもないし、戦う相手を間違えてはなりません。
ただ、それでも。どうにもこうにも、行き場のないフラストレーションがたまったというか。
そんななか迎えた、69分でした。
鳥取の選手がピッチ上に倒れ込んでいましたが、プレー続行。必要と判断したなら主審が試合を止めねばならなかった場面だったでしょうが、見ていたのか見ていなかったのか。フェアプレー精神は、もちろん大事。ただ、審判の判断を差し置いてのセルフジャッジが、正しいとは限らない。止められなければ続行が基本である以上、プレーを続けたカターレに文句を言われる筋合いもない。
その流れのなかで、中央でボールをおさめた松岡が右サイドへボールを出すと。負傷退場の大山に代わっての出場だった大迫が、左足でクロス。
逆サイドを走り込んできた安光がヘッドで合わせ、ゴール!
前回ホームゲーム・北九州戦でJ初得点を記録した安光ですが、早くも2点目。そして、チームにとって今シーズン初の複数得点となるゴール。必勝を期して臨んだ今節、勝利を大きく手繰り寄せることとなりました。
鳥取側としては、おもしろくないどころではない失点だったでしょうが。
戦う相手は、あくまで対戦チームであって。
ジャッジに不満があったのは、お互いさま。そのなかでしっかりと集中したプレーで得点にまで至ったカターレを、否定などさせるものかと。
奇しくも前節と同じ4分と設定されたアディショナルタイムも、相手の攻撃をしのぎ切り。しっかりと無失点に抑え込みました。
そして、試合終了。
8戦連続負けなしと3連勝を目論んで乗り込んできた鳥取を返り討ちとし、3戦連続負けなし、ホーム戦3連勝を達成したカターレ。鳥取と2差だった勝ち点を逆転し、順位でも上回ることに。
前節のショッキングな結果を引きずることなく、勝ちきったこと。
そして、セットプレーからの得点、複数得点といった課題をクリアし、今季5試合目の無失点を達成したこと。
チームの力を結集して課題を乗り越えた、その意義は大きいです。
4月の3連戦を2勝1分けの負けなしとしたカターレ。
次節までは1週ぶんの空きがあり、次の試合は24日水曜日のルヴァンカップ2回戦・清水戦となります。
成果と反省の両方をしっかりと吟味しつつ、次戦への糧とせねばならない。そんな貴重なインターバルとも言えます。
やれば、できる。
この手ごたえを、次戦の勝利へとつなげていくべく。
チーム一丸、精進を続けていかねば。
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