1-1のドロー。
0-0で迎えた試合も大詰めの83分、途中出場の山瀬 功治にそれまで頑張ってしのいできたディフェンスラインをやぶられてしまう形で痛恨の失点。それまでの防戦一方だった試合展開からして、もはや勝負ありかと思われました。
しかし、それでは終わらなかった。
残り時間も少ない88分、諦めることなく愚直なまでに反撃を試み、ゴール左からのFKを獲得。そのワンチャンスから秋本のダイビングヘッドが決まり、同点に!秋本にとって3年にわたって慣れ親しんだ西京極への恩返しゴールで、カターレの意地を見せたのでした。
降格決定後の試合であり、相手は昇格プレーオフ進出のためには絶対に勝利がほしい京都。対戦前から厳しい戦いになることは目に見えていましたが、やはりそのような試合となりました。
シュート数が京都の19本に対してわずか2本。ワンサイドゲームどころじゃないくらいに一方的に攻め立てられました。ボール支配率も、あるいは7割以上くらい握られてしまっていたのでは?
U23中国代表として招集されているガオの代わりに平出が入り、秋本、テホンとともに3バックを形成。サイドの井澤、白崎を加えて実質5バックとして守備にあたりました。そうでもしないと防ぎきれないのが京都の、ひいては目下リーグ得点王である大黒の存在感というところだったのでしょう。
もちろん、京都もエースの大黒だけをケアしていればそれで良い、なんてチームであるわけもなく。特にMF工藤 浩平の放ったミドルシュートが何度もゴールを脅かしました。的確に枠内を捉えてくる精度の高いシュートに肝を冷やしましたが、そこは前節勝利の立役者であった飯田が阻止。今節でも抜群のあたりでゴールを死守し続けたのでした。
ただ、京都の側も絶対に勝たねばならないという事情は察するものの、それを考慮しつつもやはり、勝ち急いでいた感がありました。
CKだけで、実に12回。しかも、高さや強さの競り合いではカターレを凌駕している状態。にもかかわらず、そのチャンスを活かしきれなかった。正直言って、拙攻に助けられていた部分も少なくなかった面は否めません。
いや、拙攻という意味においては・・・。
守備に重きを置かねばやられてしまう、という状況にはあったにせよ。それでも、前半シュート0、トータルでも2本と、あまりにも攻撃のかたちが作れませんでした。
悪い意味で、これまでもよくあった試合展開。近いところで言えば、同じくシュート2本に終わって敗れてしまった第37節の札幌戦なんかがそうでした。
あのときも連勝を目指して気合いを入れなければならなかった試合であったにもかかわらず、攻撃が全く機能せず。ミスを連発し、自分たちからペースを相手に譲り渡してしまっていたような試合であったかと。
今節も、またデジャヴ感。前線の苔口も粘り強く飛び出しのタイミングを伺い続けたものの、奏功せず。たまに攻め入ったときにも弾かれ、そのセカンドボールを奪えずに反撃に転じられてしまう、という繰り返し。
言いたくないですが、拙攻という言葉があまりにも当てはまってしまう展開であったかと。
耐えしのぐ戦いが続く中にあって、京都は三平、山瀬と攻撃のてこ入れとなる選手を投入。一方のカターレは苔口が負傷交代というアクシデント。ただでさえチャンスが少なかった攻撃陣に暗雲が漂ったその間隙を突かれるかたちで、先制ゴールを許してしまったのでした。
試合終盤で運動量が落ちていたなか、という事情はあったにせよ、それでも。警戒しなければならないリスタートからの流れ、今回はスローインからでしたが、そこをフレッシュな山瀬にずばりとやられてしまったのでした。
試合中継でアップにされていた飯田の表情の、なんと悔しそうだったことか。決められてはいけない時間帯に決められてしまうことで落としてしまった試合の多さが今季カターレの低迷のものすごく大きな要因ではありますが、それを、また繰り返してしまった格好。
その上、これまでの試合展開を鑑みても・・・やはり、「いつものように」零封負けでフィニッシュ、という流れには抗えない―――。
かと思われました。
ドラマが待っていたのは88分。FKのチャンスに、キッカーはウチケン。そのキックに絶妙なタイミングで飛び出したのは秋本!
値千金の同点ゴールが決まり、敗色濃厚どころではなかった試合を振り出しに戻したのでした。
もちろんそれで黙っている京都ではなく、その後も4分あったアディショナルタイムも含めて攻め立てられたものの、勝ち越し点は断固として阻止。
最後まで粘り、負け試合を引き分け試合へと持ち込んだのでした。
連勝は、達成できず。それによって、42試合制となって以降のシーズンワースト勝ち点が決定してしまいました。
お世辞にも褒められた内容の試合ではなく、同点ゴールが決まったから良いようなもので、それがなかったらどうなっていたか。
それでも。
アウェイ戦14連敗をはじめ、その褒められた内容ではないなかでもなんとかする、ということが出来なかったのがこれまで。
たしかに、降格が決定してしまったあとだけれども。
それでも、意地は見せた。最下位だからといって負けて当然などではない。プライドを示してみせました。
見たかったのは、そんな姿。
遅きに失したとは言いますまい。
残り2試合、全力プレーでもって、その意地を貫き通していかねば。
0-0で迎えた試合も大詰めの83分、途中出場の山瀬 功治にそれまで頑張ってしのいできたディフェンスラインをやぶられてしまう形で痛恨の失点。それまでの防戦一方だった試合展開からして、もはや勝負ありかと思われました。
しかし、それでは終わらなかった。
残り時間も少ない88分、諦めることなく愚直なまでに反撃を試み、ゴール左からのFKを獲得。そのワンチャンスから秋本のダイビングヘッドが決まり、同点に!秋本にとって3年にわたって慣れ親しんだ西京極への恩返しゴールで、カターレの意地を見せたのでした。
降格決定後の試合であり、相手は昇格プレーオフ進出のためには絶対に勝利がほしい京都。対戦前から厳しい戦いになることは目に見えていましたが、やはりそのような試合となりました。
シュート数が京都の19本に対してわずか2本。ワンサイドゲームどころじゃないくらいに一方的に攻め立てられました。ボール支配率も、あるいは7割以上くらい握られてしまっていたのでは?
U23中国代表として招集されているガオの代わりに平出が入り、秋本、テホンとともに3バックを形成。サイドの井澤、白崎を加えて実質5バックとして守備にあたりました。そうでもしないと防ぎきれないのが京都の、ひいては目下リーグ得点王である大黒の存在感というところだったのでしょう。
もちろん、京都もエースの大黒だけをケアしていればそれで良い、なんてチームであるわけもなく。特にMF工藤 浩平の放ったミドルシュートが何度もゴールを脅かしました。的確に枠内を捉えてくる精度の高いシュートに肝を冷やしましたが、そこは前節勝利の立役者であった飯田が阻止。今節でも抜群のあたりでゴールを死守し続けたのでした。
ただ、京都の側も絶対に勝たねばならないという事情は察するものの、それを考慮しつつもやはり、勝ち急いでいた感がありました。
CKだけで、実に12回。しかも、高さや強さの競り合いではカターレを凌駕している状態。にもかかわらず、そのチャンスを活かしきれなかった。正直言って、拙攻に助けられていた部分も少なくなかった面は否めません。
いや、拙攻という意味においては・・・。
守備に重きを置かねばやられてしまう、という状況にはあったにせよ。それでも、前半シュート0、トータルでも2本と、あまりにも攻撃のかたちが作れませんでした。
悪い意味で、これまでもよくあった試合展開。近いところで言えば、同じくシュート2本に終わって敗れてしまった第37節の札幌戦なんかがそうでした。
あのときも連勝を目指して気合いを入れなければならなかった試合であったにもかかわらず、攻撃が全く機能せず。ミスを連発し、自分たちからペースを相手に譲り渡してしまっていたような試合であったかと。
今節も、またデジャヴ感。前線の苔口も粘り強く飛び出しのタイミングを伺い続けたものの、奏功せず。たまに攻め入ったときにも弾かれ、そのセカンドボールを奪えずに反撃に転じられてしまう、という繰り返し。
言いたくないですが、拙攻という言葉があまりにも当てはまってしまう展開であったかと。
耐えしのぐ戦いが続く中にあって、京都は三平、山瀬と攻撃のてこ入れとなる選手を投入。一方のカターレは苔口が負傷交代というアクシデント。ただでさえチャンスが少なかった攻撃陣に暗雲が漂ったその間隙を突かれるかたちで、先制ゴールを許してしまったのでした。
試合終盤で運動量が落ちていたなか、という事情はあったにせよ、それでも。警戒しなければならないリスタートからの流れ、今回はスローインからでしたが、そこをフレッシュな山瀬にずばりとやられてしまったのでした。
試合中継でアップにされていた飯田の表情の、なんと悔しそうだったことか。決められてはいけない時間帯に決められてしまうことで落としてしまった試合の多さが今季カターレの低迷のものすごく大きな要因ではありますが、それを、また繰り返してしまった格好。
その上、これまでの試合展開を鑑みても・・・やはり、「いつものように」零封負けでフィニッシュ、という流れには抗えない―――。
かと思われました。
ドラマが待っていたのは88分。FKのチャンスに、キッカーはウチケン。そのキックに絶妙なタイミングで飛び出したのは秋本!
値千金の同点ゴールが決まり、敗色濃厚どころではなかった試合を振り出しに戻したのでした。
もちろんそれで黙っている京都ではなく、その後も4分あったアディショナルタイムも含めて攻め立てられたものの、勝ち越し点は断固として阻止。
最後まで粘り、負け試合を引き分け試合へと持ち込んだのでした。
連勝は、達成できず。それによって、42試合制となって以降のシーズンワースト勝ち点が決定してしまいました。
お世辞にも褒められた内容の試合ではなく、同点ゴールが決まったから良いようなもので、それがなかったらどうなっていたか。
それでも。
アウェイ戦14連敗をはじめ、その褒められた内容ではないなかでもなんとかする、ということが出来なかったのがこれまで。
たしかに、降格が決定してしまったあとだけれども。
それでも、意地は見せた。最下位だからといって負けて当然などではない。プライドを示してみせました。
見たかったのは、そんな姿。
遅きに失したとは言いますまい。
残り2試合、全力プレーでもって、その意地を貫き通していかねば。
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