失意の敗戦を喫した岩手戦より中2日、同じくホームでヴァンラーレ八戸と対戦します。
本来は8月29日に開催されるはずであった試合。
当日も観客が入場していたどころか、試合開始に向けて選手たちがピッチ内でアップまでしていたというなかで。
雷雨の影響で、急遽試合中止が決定。他のクラブよりも消化試合数が少ない状態のままに、ここまでシーズンを進行してきました。
今シーズン、他のクラブでも開催中止からの延期というケースはいくつかありましたが。この富山‐八戸戦の開催によって、ようやくすべての試合消化状況が揃うこととなります。
それはすなわち、この厳しすぎる現状を直視せねばならない、ということにほかならないのですが。
ただでさえ過密スケジュールである今シーズン、それをさらに助長するようなこの一戦ですが。
ここであえなく敗れて連敗するようなことがあれば、いよいよもって救いがない。
過密日程でベストなパフォーマンスを発揮できない、なんて言い訳は、通用しません。
それでも!と立ち上がる気力があるか?勇気があるか?
なにより、勝利への意志はあるか?
良くも悪くも、今シーズンのカターレ富山の真価が問われる試合でもあろうかと思います。
ことに「勝負ごとにはIFなんて無い」とはよく言われますが。それでも、と思えてしまうのは、たぶん仕方ないこと。
もし、あのとき予定通りにホーム八戸戦が開催されていたならば。
そう思わずにはいられない、現状。惨状と言ってもいいかもしれません。
その当時のカターレは4位。
もったいない取りこぼしもあった一方で、勝つときには複数得点でがっちりと勝っていたり。
その八戸戦に至るまでを見ていても。
ホーム相模原戦で3得点無失点で快勝。アウェイ鹿児島戦では苦戦を強いられるも、試合終了間際の起死回生ゴールによってドロー。初対戦となったアウェイ今治戦ではやはり3得点を挙げて見事に勝利。
そして迎えた八戸戦。
昨シーズンは唯一2連敗を喫してしまった相手だけに、リベンジに賭ける鼻息も荒く。
とりわけ、前の試合の今治戦の勝利が大きかった。昨シーズンの“初物”であった八戸に敗れていただけに懸念もありましたが、それを払拭する勝利。前年の躍進の立役者・大谷にも今季初ゴールが生まれたとあっては、そりゃ、期待も膨らむというものです。
さぁ、八戸にリベンジ、そこからさらに躍進だ!
・・・そう、思っていました。
それが、一気に暗転。
その後、3勝7敗と急降下。勝った3試合にしても、ほぼ負け試合かというなかで辛うじて拾ったに過ぎない内容で。
勝つときは複数得点で圧倒!などという勢いなど、もはや見る影もありません。
逆に、3試合連続逆転負けなど、勝負弱さは加速。改善には全く至っていません。
前節にしても。
PKによる失点そのものは、不運な部分もあったかもしれません。
けれども。
問題は、そこから奮起できないということ。なんとしても2点以上挙げて逆転勝ちしてやるぜ!という気概を前面にだすようなプレーが出来ていたかと言えば、出来なかったとしか言いようがありません。
もし、あのとき予定通りに試合が開催されていたら。
目論見どおりに勝利し、前年連敗の八戸にリベンジ、今季初連勝を成し遂げていたとしたら。
IFは無い。
わかってはいます。けれど、それでも。
一方で、対戦相手の八戸。
アウェイ戦として富山まで来たにもかかわらずの中止は、ホームであるカターレよりもたちが悪かったという部分もあろうかと。
そして・・・カターレと同じく、何か悪いものがとり憑いたのか?という状況に置かれているようで。真相はわかりませんが、そうだと言われても納得してしまうような戦績。
同じ期間で、カターレのそれをさらに下回る2勝8敗。現在6連敗中だと。
図らずも、「こんなはずじゃなかった」というチーム同士の対戦となってしまいました。
前節は上位の長野を相手に首尾よく先制ゴールを挙げるも、逆転負けを喫し。そこから中2日、アウェイ連戦として乗り込んでくることに。
きついスケジュールでアウェイ連戦の八戸、一方のカターレはホーム連戦。ただでさえ条件的に有利、しかも下位の相手ならさすがに勝てる?
そんな楽観など出来ようはずもありません。それが、今のカターレ。
そもそも。
前回、中止となったときも、そのあとホーム連戦でした。
実力チームの熊本が相手とはいえ、その熊本はアウェイ連戦。一方のカターレは中止もあってホームで休養充分。
にもかかわらず、負けた。そこからおかしくなった。
そして、下位チームだからといっても。
それまで1勝しか挙げられていなかった最下位・セレッソ大阪U23に2勝めをプレゼントしてしまったのは、どのチームだと。
加えて言うなら、昨シーズンに連勝、富山に対して苦手意識もないであろう八戸。
前節は悔しい逆転負けを喫したものの、上位につける長野が相手のこと。先制ゴールを挙げるなど収穫もあった。
たしかにコンディション的には苦しいかもしれないけれど、落ち目の富山ごときに勝てなきゃしょうがないだろ!ここは確実に勝ちにいかねば!そんなところではないかと。
卑屈になりすぎ?いや・・・そう思ってしまっても仕方ないだけの現状を踏まえたらならば。
ホームだろうが下位相手だろうが、油断、慢心して良い要素など、微塵もありません。
むしろ、決死の覚悟でもって必勝を期して臨まねば、待つのは更なる暗闇のみです。
前の試合から中2日、そして連続ホーム戦とはいえ、やはり中2日で次節を迎えます。
さすがにまったく同じメンバーとは考えにくく、大幅変更となることでしょうが。
期待したいのは、大谷。
もし、の話で。あのとき、予定通りの八戸戦。そこで2試合連続ゴールを挙げて勝利に貢献することができていたら。
実際は、2試合連続どころかその期間で1ゴールも挙げられていないのですが。むしろ、出場すら不安定。
更なる躍進をきたいされた今シーズンにあって、あまりにも寂しい実績としか言いようがありません。
このまま、「1発屋」で終わっていいのか?
いいわけがない。
けれど、奮起できないままでは、本当にそうなってしまう。いつ奮起するのか?今でしょ。
遅きに失したなどとは言いますまい。
けれど、やるかやらないかで、やらないままならば、なにも変わりはしない。悪化こそすれ、良化は決してありません。
あの時決めるはずだったゴールを!そして、あのとき飾るはずであった勝利を!
そして、あのとき輝くはずであったヒーローになってほしい。切に願います。
落ち目のクラブ同士の対戦。同じJ3のチームにすら、「あれ?今日は試合があったんだっけ?」くらいに忘れ去られているような対戦かもしれません。
けれども。
消化試合などでは、決してありません。
厳しい現状を踏まえたならば。覚悟もなくいい加減に試合に入ってしまったりしようものならば、まず負けます。先制されようものなら最後、まず逆転できないでしょう。
信じる信じないじゃありません。これまでのダメ実績を踏まえての、当然の帰結。
そんなことを、サポーターに懸念させないでほしいです。
やるからには、勝つ!
そのあたりまえの気概を、あたりまえに勝利に結び付けてほしい。望むのは、シンプルにそれだけなのです。
もし、あの試合中止によってなんらかの呪いにでもかかったとでもいうのなら。
この八戸戦の「本来得るはずであった勝利」でもって解呪する以外に、ないでしょうよ。
だったら、勝て!!!
あのとき以前にみせていたような、「勝つときは複数得点」でもって、勝利を!!!
勝たれ!!!富山!!!!!
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