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富山県サッカー選手権大会決勝 富山新庄クラブ戦

2021-05-08 18:17:36 | カターレ富山
昨年は新型コロナ感染拡大の影響でカターレは参加しなかった富山県サッカー選手権大会。そこで勝って進出するはずだった天皇杯もJ3クラブは優勝クラブのみの参加と大幅に規模が縮小。第100回大会は不参加となりました。
未だコロナの影響は続いたままではあるものの、それでも開催される今年度。
例年通り、スーパーシードとして県選手権の決勝に参戦、富山県代表の座を掴むとともに、天皇杯への参戦を目指す試合。
県総で無観客試合として、富山新庄クラブと対戦します。

富山県におけるサッカークラブの頂点として。プロクラブたるカターレ富山が県代表として天皇杯に参戦することは、もはや義務とすら言えますが。
それでも。
・・・そう、“それでも”と気を引き締めねばならない、軽んじてはならないその理由は、「まさか」は有り得るから。
実際にアマチュアクラブに敗れて天皇杯出場を逃した“前科”があり、その事実は消えることが無いから。

普通に考えたならば、リーグ戦への影響を加味してターンオーバー編成を採り、普段出場機会の少ない選手中心で臨む、ということは有り得るどころか、それがスタンダードですらありますが。
一方で、プロクラブ相手に一泡吹かせたい、一矢報いたいと、果敢に挑みかかってくる対戦相手。
一発勝負のトーナメント戦の醍醐味、ことサッカーにおいてジャイアントキリングと呼ばれる下剋上のシチュエーションは、県選手権決勝でも、決して例外ではないということ。
2015年、J2から降格して無条件出場権を逃し、天皇杯を県代表として出場せねばならなくなったJ3での初年度。
リードを守り切れず追いつかれるかたちで延長戦、PK戦までもつれると、そのPK戦を落とすかたちで敗戦。天皇杯出場を逃してしまったのでした。
ターンオーバー編成で臨んだ以上、当時の全力フルパワーで挑んだ試合とは言えなかったものの、それはこっちの都合ということで。
まさか、は有り得るとは思っていましたが、それもまたこっちの都合。
周りは、そうは見ません。
プロ失格の烙印。
リーグ戦においても昇格が実質的に厳しい状況にあったなか、それに止めを刺すかたちで。当時の岸野監督が責任を問われ、更迭されたのでした。
カターレ富山の歴史にあって、決して消えることのない傷。
その後、2016年から2019年まで4年連続で順当に県代表として天皇杯に進出していますが。
それでも・・・ずっと、消えることなく心の片隅にシミのように残り続ける、プロ失格の烙印。

そして迎える、今年度の県選手権決勝。
当然のように、ノルマとして勝たねばならない試合である一方で、決して、「まさか」を軽んじることなどできはしません。
それは、呪いじみたもの。消えることは、ありません。
では、どうするか?
この試合を勝つことは言うまでもないとして。
できること、やらねばならないことは、決まっています。
J2に復帰し、再び天皇杯の無条件出場枠を勝ち取ること。それ以外にありません。

全30節、28試合を戦う今季J3リーグにあって、その1/4の7試合を消化。
ここまでほぼ固定メンバーで戦ってきたカターレ。
日程的に余裕はあるとはいえ、怪我などの不測の事態も無いとは言えないなかにあっては、やはりここまで出場機会のなかったメンバーを中心にターンオーバー編成となるのではないかと予想します。
例年であれば、練習見学などでスタメン以外のメンバーに関しても情報を得ることもできましょうが、コロナ禍にあってはそれも叶わず。
ターンオーバー編成として、誰がどのようなポジションで出場するかは判断しかねる部分が大きいですが。
それでも、出場するメンバーには、ベストを尽くしてほしいと願うばかり。
リーグ戦は、残り3/4“しか”ない。いくら監督の方針とはいえ、これまで出場がなかったメンバーがこのまま出場のないままでいいなどと思っているはずもなく。
むしろ、実戦で力を示す、絶好のアピールチャンス。
その機会を逃すことなく、実力を遺憾なく発揮してほしいです。
その先にある、富山県代表の座。
富山県サッカーの頂点として、プロとして恥じないだけの力を、存分に見せつけてほしいです。

新型コロナ感染のリスク回避として、無観客で行われるこの試合。
観客はもとより、スポンサーボードもない、いつもの試合とはあまりに違う環境のなかで対戦することとなるのでしょうが。あるいは、練習試合よりも閑散としたなかでの試合、違和感は相当のものかと。
そんななかで、「まさか」に打ち克つ強さを見せねばならない。その可能性は、決してゼロではないのだから。
同じJ3クラブである鳥取は、県選手権が中止となり、天皇杯に無条件で進出することとなったようですが。
けれども、進めたらそれでいい、というものでもないでしょう。
確かに、リスクはあります。
しかし、だからこそ。
ピンチは、チャンス。
「まさか」を跳ね返し、自分たちのやるべきことを完遂すること。
それは、チームが目標に向けて一丸となって挑むこと、それそのもの。
つまり、J3優勝、そこからのJ2復帰を目指すチームにあって、やらねばならないことになんら変わりなく。
それに向かい、皆が結束して邁進できるかどうか。
試される、この試合。
消化試合などではない、れっきとした公式戦。
勝たねばならない理由しかありません。

富山県代表としての出場を、今年で最後に!
来年からは無条件で天皇杯に出場すべく!
勝つべき試合を、勝ちきる強さを!!!

勝たれ!!!富山!!!!!


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