大変な時にも、お腹はすく。長丁場になりそうで、おにぎりを食べる。昼はハンバーグを食べる。悲しくても食べる。これは力強い。
旦那は危険な処置を無事終えて経過は良好。よくがんばった。
弟が岡崎から来てくれた。父は外泊許可が下りて帰ってきていた。
弟が福井の病院へ寄りICUに入ったとき、白衣を着ているので新しい先生が登場したのかと思ったらしい。弟からメールで食事をしていたと知らされた。月曜からずっと点滴だったので、食事ができるようになったことは大きな喜び。
それを聞いた娘が子供たちを連れてやってきた。みんなで食べると食事はうまい。ついでに、kouは泊まってくれた。「エジソン」を一緒に読んでぐるぐるになって寝た。
食後に「最高の人生の見つけ方」(モーガンフリーマン、ジャックニコルスン)をまた観た。モーガンフリーマン演じるカーターが医者から余命宣告を受けた時に言った。「ある調査で1000人の人間を対象に、こう聞いたという。自分が死ぬ日を知りたいか。96%がNOと答えた。わたしは残りの4%だった。残された日数を知れば解放感が得られると思っていた。だが実際は違っていた。」
確かにそうだと思う。連れ合いの余命を知り、お互いに心の準備をすることがよいかと思ったが、いざというとき、地に足がつかない状態になる。何をしていても不安が湧き上がり、先回りして寂しさが襲ってくる。
TVを観てもストーリーを追いかけられない。何をしていても支えがなくふらふらしている状態だ。それを知ったからと言って覚悟をしても、いざその時は、うろたえ、悲しむだろう。
でも、不思議と食事をしている旦那を見ると、力強く希望が見えてくる。希望がなくては生きていけない。予定は自分が決めるもの。久しぶりに、心が笑った。