河川敷の桜は見事だ。子供たちがいっちょまえにシートを敷いて花見をしていた。
そろそろ散りかけている。
何の映画だっただろう。桜は儚く散り急ぐ。潔く散るのは特攻隊を連想するが実は違う。
桜は、来年また咲くことを知っているから潔く散るのだと。
人の心は弱い。窮地には思いがけない弱さが出てくる。しかし、とんでもなく楽観的なところもある。きっと、ほんの少しの希望があれば今日笑えるのだ。
「苦しまない練習」という本に
過去を思い出してボーッとしないこと。未来をイメージして妄想に耽らないこと。
過去はすでに過ぎ去った幻覚。未来はまだ来ぬ幻覚なのだから。
中略
「今日、今ここ、この瞬間」にこそ、意識を集中して夢中に打ち込んでいられるなら、君には明日の心配など何もない。