2007年公開。ヴィクラム・バット監督。
2004年公開のハリウッド映画「セルラー」のパクリらしい。
ストーリーはちょっと入り組んでいる。
スパイ物のようであるが、ごく普通の一般市民が、
スーパーマンのような活躍をしてヒーローになる。
<ストーリー>
舞台はマレーシアのクアラルンプール、諜報部員Mi6が追跡され、
自分の部屋からメールを送信しようとするがギャングに撃たれる。
偶然、手がエンターキーに触れてメールは送信されてしまう。
ギャングもマヌケだ、息の根が止まったのを確認しないなんて。
それに何をしていたのか確認しないのもどうかと思う。
ところ変わってロンドン、サンディ(ザイード・カーン)はGFの
サンジャナ(タヌシュリー・ドゥッタ)と結婚するために
インドから迎えに来た。
科学の教師リチャ(ウルミラ・マトンドカール)はシェフである
夫のシッド(サンジェイ・スリ)と息子のボビーと暮らしている。
レストランに着いたシッドは裏口から仕事場へ・・・と、そこは、
諜報機関になっておりシッドは諜報部員Mi5だった。そして
マレーシアのMi6からSOSが来てる事を知らされる。
朝食を作るシッドの手つきがシェフどころか慣れているようにも、
見えなかったのだが、そう言う事だったか。
その頃、シッドの自宅に何者かが侵入しリチャを誘拐する。
リチャはシッドがシェフだと思い込んでいたが誘拐犯はシッドが、
諜報部員であるため妻を誘拐したと告げる。
いつも思うのだけど、どうしてインド人は誘拐された時、
犯人に反抗的な態度をとるのだろう(映画だからか?)
強盗やテロなどに遭った場合、犯人を逆上させないようにと、
大使館主催の危機回避講習で習ったけど(笑)。
誘拐犯カビール(アフターブ・シブダサニ)はシッドに電話をかけ、
シッドの口座に振り込まれた現金を持ってくるよう脅迫する。
シッドは銀行に行くがトイレで会った男に身代わりを頼み、
自分は息子の安全を確保するために学校へ向かう。
リチャは壊された電話から電気の接触を利用して電話をかけるが、
間違ってサンディにかかってしまう。サンディはサンジャナと
約束があったが危機を感じ取りリチャと電話をしながら、
警察へ向かうが信用してもらえない。
カビールがリチャの息子を誘拐すると話したためリチャはサンディに、
学校へ向かうように話す。サンジャナもサンディとの会話の中に
出て来た学校へ向かう。カビール、サンジャナ、シッド、サンディの
順で学校に到着したが、サンディが息子を先に見つけ確保する。
しかし目を離したすきにカビールに連れ去られてしまう。
シッドは誘拐犯の指示で銀行の自分の口座に入金された大金を、
引き出し犯人側に渡す。カビールは妻子を解放するためホテルへ
行くようにと言う指示を出す。サンジャナは偶然リチャの息子を
見つけ追跡リチャが監禁されている誘拐犯のアジトを発見する。
ロンドン警察のローハン(アーシッシュ・チャウダリー)はGFの
サム(アムリタ・アロラ)と過ごすための休暇が変更になり、
インド首相の警護に駆り出されたが、首相の好意により空き時間に、
ホテルでサムの誕生日を祝う事ができた。ところがサムは車の鍵を忘れ
取り戻った部屋でローハンが首相暗殺の話をしているのを聞いてしまい、
殺されてしまう。
リチャは監禁された部屋で見つけた「プリンセス・デイジー」と言う
名前をサンディに告げサンディはそこから牧場を調べあげる。
監禁場所でリチャは息子を助けようと機転を利かせ部屋から逃げ、
息子を救出したサンジャナと出会うが再び捕まってしまう。
インド首相のスピーチが行われるホテルに到着したシッドは、
ローハンから首相を暗殺するよう指示される。シッドはカビールが
元諜報機関員であり兄と共に2年間パキスタンの刑務所に入れられ、
その間インド政府に助けを求めたが放置され兄が死んでしまった事で
インド首相の命を狙っている事を聞く。
サンディは監禁場所にたどり着き車を爆破させた3人を救出し、
暗殺を阻止するためにリチャと一緒にホテルへ向かう。しかし
ローハンが一味だと知らずリチャを渡してしまい、サンディは
カビールに捕まってしまう。
リチャを人質にされたシッドは首相をライフルで狙う。サンディは、
悪者たちを倒してシッドのいる部屋へ向かい寸前で阻止する。
狙撃は失敗し首相は警察に警護され部屋に戻るが、付き添っている
息子のラージが次期首相の座を狙って計画した事を知る。
格闘の末シッドはローハンを倒し、サンディはカビールを倒す。
2カ月後、サンディは首相から勇敢に他の人々の命を救った事で、
賞をもらいサンジャナと結婚する。
ごく普通より弱っちいサンディが犯罪に巻き込まれ、
人助けをするのは良いとしてだ、格闘シーンでスーパーマンに
なったりするのは、やり過ぎかな。せっかくシリアスだったのに、
コミカルになってしまうし。
前半は良いとしてもエンディングに向かうほど、
馬鹿馬鹿しくなっていった。
シッドがライフルで首相を狙う場面も、あまりに見え見えで、
周りに犯罪者側に仕込まれた仲間達がいたにしても、
正規の警官達が気付かないのはあり得ないと思う。
ローハンはロンドン市警では正義のインド人警官として、
知れ渡っていたのに、どうして裏切ったのか?。
やっぱりお金かな。
この9ヶ月間インド映画を観てきて、かなりパクリ物があったが、
パクる理由として正式リメイクだと原作側にお金を払わなきゃ
いけないんだろうけれど、パクリがバレて裁判になったら、
その方がお金がかかるのでは? と思うがどうなんだろう。