2019年の短編映画(15分程度)。
タイトルはヒンディー語で「連絡なし」。
映像シーンとナレーションが掛け合いとなっている。
ナレーションが主人公の心の中を見透かしているようでもあり、
進むべき道を示しているようでもある。
父親は登場しないがナレーションはナズウッディーン・シャー。
<ストーリー>
父親の一周忌を迎えたサイ(イラ・ドゥベイ)は、
メイドが揚げたプーリ(揚げパン)を食べている。
父の書斎でサイは「暗号」と表紙に書かれた詩集を見つけ
読み始める・・・そこへ突然、元カレのヴィクラント(アルフィ・
ランバ)が訪ねて来て、ずうずうしく食事を要求する。
サイはシャイリ(ディルシャード・パテル)の近況を尋ねる。
サイがヴィクラントとシャイリがキスをしていたところを目撃し
二人の関係を知り、ヴィクラントと別れたらしいのだが、
ヴィクラントは酒の上での事だと言い復縁しに来た様子。
サイはヴィクラントに取り合わず追い返す。
翌日、サイが電灯を修理をしているとシャイリが訪ねて来る。
シャイリはヴィクラントとの関係を認め説明するが、
サイは誰の事も信用できない、と話す。
サイはメイドが食品をくすねているのではないか?と疑い、
キッチンにカメラを仕掛け撮影しながら、家で仕事をする。
詩集(父親)はサイに語りかけてくる。
サイはヴィクラントを許す。
サイの置かれた現実と父親の書いた空想の世界がクロスし、
心を乱されているサイが自分を取り戻していく。
正直言うと、それしか良く解らなかった。
メイドが食品をちょろまかす、と言うのはインド人家庭でも、
珍しくない事で、まぁメイドを雇えるくらいの経済力があれば、
食品の値段など大した事ではないのかもしれないが、
金額の大きい小さいと言う問題ではなく、盗みは盗みである。
使用人を雇う時は慎重に・・・・・。
サイはヴィクラントを許すのだけど、浮気は基本的に治らないし、
何よりもシャイリもお互いの知り合いと言うところが問題。
身近な所で関係するような人間は信用できない。
私は二人と縁を切るのが将来的にも正しい選択と思う。
繰り返すのではないかと言う不安と闘うのもツライし。
作品的には評判がいいようだが、私は内容的には甘いな、
と感じた。