2009年の作品、タイトルはヒンディー語で「どんどん与えて」。
2000年のハリウッド映画「スクリュード」と、
マラヤーラム語映画「ヴェッタム」のモチーフを使用している。
コメディ俳優のパレシュ・ラワルとジョニー・リーバーの二人が
共演しているという豪華なコメディ映画。主役もアクシェイ・
クマールとスニル・シェッティ、カトリーナ・カイフと豪華。
アクシェイ・クマール、スニル・シェッティ、パレシュ・ラワルは、
2000年の「ハラ・ペリ」と同じ顔合わせ。
コメディのエンディングはお決まりで一か所に大勢集めて、
どたばた・・・・と強引なる幕引き。
<ストーリー>
ニティン(アクシェイ・クマール)はシンガポールの資産家マダム・
クルジート(アルチャナ・プラン・シン)の屋敷で使用人として
働いているが、マダムの愛犬ムールチャンドとは仲が悪く、
いつも仕事の邪魔をされている。
ラーム(スニル・シェッティ)は10年前に中国映画に出演するため、
やって来たがオーディションに落ちて宅配便の仕事をしている。
ニティンのGFアンジャリ(カトリーナ・カイフ)とラームのGF
マンプリート(サミーラ・レッディイ)は共にお金持ちである。
シンガポールなので宅配便の運転手と資産家の娘が知り合う事は、
あるかもしれないが結婚はないだろう。シンガポールであっても
使用人と資産家は知り合う事も対等に付き合う事もないだろう。
理由は使えるお金の違いから行動エリアが一致しないからである。
銀行家のチャッダ(パレシュ・ラワル)は資金繰りに苦慮し、
息子ノニーの結婚相手の持参金をあてにしている。そこに
アンジャリの父親カッカド(ティンヌー・アナンド)が、
やって来てアンジャリを嫁にと話す。チャッダは期待するが、
アンジャリはノニーにBFがいると話し破談になる。
チャッダはカジノでマンプリートの父オベロイ(マノジ・ジョシ)
に会うとオベロイがシンガポールでも有数の資産家と知り、
ノニーとマンプリートとの縁談をまとめてしまう。
マンプリートは結婚が決まった事をラームに伝える。
アンジャリはニティンに愛想をつかし、失意のニティンは
自殺しようとラームの車の前に飛び出す。ラームはニティンを
元気づけ二人はお金を得るためにマダムの愛犬を誘拐し、
身代金を奪う計画を立てる。(絶句!)なんとか誘拐したが、
途中で逃げられてしまう。愛犬はマダムの元に戻ったが、
二人は気付かないままマンプリートの結婚式が行われる、
パシフィックホテルに宿泊する。
翌朝、マダムは家が荒らされニティンの姿はなく壁に書かれた、
身代金要求の文章を見てニティンが誘拐されたと警察に届ける。
新聞を見た二人は犬が逃げ、ニティンが誘拐された事になってる
事を知る。マダムは身代金支払いを拒否するがインド人従業員が
ニティンを助けるためストライキしたために仕方なく応じる。
ムーサ(シャクティ・カプール)は妻を捨ててダンサーと
結婚するためにパシフィックホテルへ行く。それを知った妻の弟は、
遺産を手に入れるために殺し屋(ジョニー・リバー)を手配する。
ニティンとラームはマフィヤに頼みニティンの身代金を頂くため、
代わりの死体を用意してもらう。ニティンはアンジャリの父親に
追われて逃げ込んだ部屋のクローゼットに閉じ込められてしまう。
チャッダ家とオベロイ家の一行もホテルに到着する。
アンジャリの父親は結婚が破談になった恨みを晴らすため、
チャッダ家より先に結婚式を挙げようとホテルに乗り込む。
殺し屋もホテルに行くがターゲットは見つからない。
チャッダの銀行の小切手の不渡りで被害届が出ており
警官が逮捕に来る。ムーサの愛人もホテルに来る。
アンジャリもニティンに呼ばれてホテルに来る。
パシフィックホテルに全ての関係者がやってきて大混乱。
そして、ここまでで、まだ前半である・・・・。
ラームはニティンがいる部屋を探すがどこだか判らない。
関係者同士が相手を間違えて接触したり、赤の他人に
なりすましたりして入り乱れる。★中略★
混乱に乗じてニティンは逃げラームと合流し身代金を受け取るため、
マダムに連絡するが警察が駆けつける。ニティンは記憶喪失を装い
病院に入院する。受け渡しに行ったトラックの荷台に殺し屋が落下
していたため誘拐犯として指名手配されてしまう。
病院から逃げたニティンはラームと一緒にホテルへ戻る。
ニティンが依頼した身代わりの死体が届くがもはや不要。
身代金、結婚の持参金を追う全ての人が屋上へ向かうと、
貯水タンク内で殺し屋が仕掛けた爆弾が爆発してしまい
鉄砲水が全員を押し流す。
全てが水の泡となったニティン、ラーム、アンジャリ、
マンプリーとはそれぞれの道を歩く事に決める。
・・・・が、身代金の詰まったトランクをニティンが
見つけた所でエンディング。
いろんなエピソードがぎっしり詰まっており、
豪華なキャスティぐもあり、前半だけでも内容が濃く、
得した気分になった。ホテルに全員が終結した後も、
それぞれ展開があり面白かった。