2006年公開で、タイトルはヒンディー語で「生きている」。
2003年公開の韓国映画「オールド・ボーイ」(原作は
日本の漫画)のパクリ。
サンジェイ・ダットと言うと勝新太郎を思い出す。
デビュー当時、アル中でジャンキーで麻薬中毒から更生したり、
銃器所持で懲役になっていたり、本物のワルである。
また宍戸錠でもある、過去に交際した女性は300人以上と豪語。
まぁ豪快な人物ということで・・・・(笑)。
<ストーリー>
タイのバンコク、バラ(サンジェイ・ダット)は妻のニシャ
(セリーナ・ジャイトリ)と暮らしていたが、ある日、
忽然と失踪する。バラは何者かに監禁されてしまう。
監視カメラ付きの牢屋の中はトイレ、TV、ベッド、机と
筆記用具があり、食事は毎食モモで決まった時間にやってくる。
相手の顔は見えない。見えるのは食事を入れる床に空いた
小さな窓から見える靴だけだった。割った鏡で手首を切って
自殺を図っても、壁を削って脱獄を試みても、その都度に
催涙ガスで眠らされ、対処されていた。
14年後、突然ビルの屋上に放置され解放されたバラが、
食事を採ろうとしているところへ電話がかかってくる。
誰が、何のために、監禁したのか? 監視されている。
バラはタクシーを捕まえて自宅へ戻るが誰もいなかった。
バラは14年前、桟橋にいたところ舟でやってきた男に
ボーガンで撃たれ気を失った事を思い出す。バラは乗り合わせた
タクシー運転手ジェニー(ララ・ドゥッタ)に有り金を渡し、
バンコク市内を周遊してもらう。
インド人女性のタクシー運転手がいるとは思えないけど。
バラはモモを食べ続け、監禁された場所を特定しようとする。
そしてついに・・・・その店で、見慣れた靴を履いた男を見つけ、
捕まえ拷問して監禁場所を突き止める。そこで同じように
監禁されている人々を見て、そのようなビジネスがある事を知る。
バラは、そこでオーナーを襲うが手下によって負傷させられる。
外に逃げたバラは黒いフードの男に助けられジェニーの家に、
送り届けられる。ジェニーはバラを追い出そうとしたが、
負傷していたため助ける。
バラは電話で呼び出され、ロヒット(ジョン・アブラハム)が、
自分を監禁させた事を聞かされる。
監禁所のオーナーはジェニーを襲い、バラに自分の歯を抜くように、
脅迫するがロヒットは金を渡しバラを助ける。
バラは自分とロヒットが同じ学校に通っていた事を調べ、
友人ジョイ(マケシュ・マンジュレカル)にロヒットの
姉のリマと同級生だった事を知らされる。バラはリマに
言い寄っていたが拒絶された腹いせにあらぬ噂をたて、
リマを焼身自殺に追い込んでいたのだった。
ロヒットはジョイを殺しバラの前に現れる。バラは子供の頃の
小さい間違いのために14年間も監禁したのか?と問う。
バラは学校中にリマは15Rsでやらせる女であるとの、
噂を広めたのであった。小さいいたずらでは済まされない。
インドでは男性の母親や姉妹を侮辱した場合、
殺されても仕方ない・・・くらいの事である。
14年前、バラの妻は妊娠しており、生まれた娘は、
14歳になっていた。ロヒットは娘を競りにかけている
ビデオをバラに見せる。バラはロヒットを殴りビルから
転落させそうになるが手をつかんで助けようとする。
しかしロヒットはその手を放し死を選ぶ。
そこへジェニーが現れビデオを見て娘の居場所を特定する。
バラは自分が監禁されていた場所へ行くが娘はいなかった。
突然、バラの電話が鳴り・・・・パパ・・・という声が。
ロヒットは娘が1歳になった時にバラの妻を殺し、
その娘にはリマと言う姉の名前を付けて育てていた。
バラを苦しめるために娘を利用していただけで、
本気で危害を加えようとはしていなかったのだった。
けっこうスリリングだった。
最後の対決シーンでバラは監禁中にTVで見た日本映画で
学んだ日本刀を用いた殺陣を演じていたので、
マジで勝新太郎かと・・・・・。