カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~パーン・シン・トマル~

2020年12月09日 21時54分59秒 | 映画 / MOVIE

2012年の作品、タイトルは主人公の名前。
イルファン・カーンがスポーツ選手役と言う珍しい設定。

パーン・シン・トマルは1932年生まれ、インド陸軍に入隊後、
陸上選手になり1958年東京で行われたアジア大会に出場、
1977年に軍を辞めてし故郷に戻ってからは、ならず者となった。

もともと出身地は山賊のような武装グループのいるエリアであり、
とくにチャンバル峠はマディア・プラデッシュ州、ウッタル・
プラデシュ州、ラジャスタン州の州境にあり、
かの有名な女盗賊プーランも暗躍した場所である。

  <ストーリー> 

1980年、パーン(イルファン・カーン)に記者が取材に行く。
質問に簡単に答え終わるとパーンは半生を語り始める。

1950年、食べるために陸軍にいたパーンは身体能力を買われ、
スポーツ部門の所属になる。3000m障害でインド新記録で
優勝し58年のアジア大会(東京)への出場が決まる。

ところが決勝で初めて履いたスパイク・シューズが合わず、
途中から裸足で走ったため実力を発揮できなかった。

 レースの後にパーンに話しかける日本人女性(田島春子)、
 そう言えば・・・映画に出演した日本人がいると聞いた事が
 あったけど、この映画だったか。私も出たいな(笑)。

62年の印中国境紛争、65年の印パ国境紛争にスポーツ選手の
参戦が認められなかった事を不満に思うようになる。67年、
軍人による国際大会の3000m障害で金メダルを獲得する。

人生で一番良いレースだったとパーンは記者に語り、
夕食を食べ始める。回顧は続く・・・・

ある日、パーンは親戚のバンワーが自分の兄の土地を、
奪い取っている事を聞き、軍を辞める決心をする。
警察も誰もパーンの言い分を聞いてはくれなかった。

バンワール(ジャハンギール・カーン)はパーンの家を襲い、
母親を殺された事によってパーンは仲間を集め報復のために
武装グループを率いるようになった。

パーンはバンワールを追い詰め、手下がバンワールを殺害する。
パーンは警察に追われる身になるが、味方のゴーピー
(ナワズッディーン・シディーク)が裏切って通報した事により、
警察に包囲され、仲間もろとも銃殺されてしまう。

 事実は小説より奇なり、で、インド映画の題材となる
 人物は語られるべき人物であろう。
 スポーツ選手から山賊めいた武装グループになってしまった、
 パーンはかわいそうでもあった。

 東京でのアジア大会の様子であるが・・・・残念・・・・
 看板やポスターの字が英語と中国語で書いてあった。
 インド人は気がつくまいが日本人は騙せない。

コメント
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