教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

高校科目に「日本の文化」 兵庫県教委が導入

2007年07月18日 12時09分20秒 | 受験・学校

 国際化の時代にこそ自国の文化への理解が欠かせないとして、兵庫県教育委員会は今年度から、各県立高校の裁量で取り組める科目「日本の文化」を導入した。伝統芸能や衣食住などを学ぶユニークな授業だけに、現場では先生たちの試行錯誤が続く。  「皆さんは『おもちゃ』の語源を知っていますか?」。講師に招かれた日本玩具博物館・姫路市の学芸員、尾崎織女(あやめ)さんが30人の生徒に語りかけた。  6月下旬・「日本の文化」を兵庫県立西宮高校では総合的な学習の時間で実施している。その日のテーマは「近世日本の手遊び」だった。尾崎さんは赤色の牛の張り子を見せ、「赤は天然痘の神様が好きな色とも嫌いな色とも考えられました。神様をもてなしたり怖がらせたりして、病気を軽くすませてほしいということです」と、呪術的な意味を説明していく。 聴いていた3年生の中野拓人さん17 歳は「この授業はいつも『へぇ』と思わされます」。担当の前田容子教諭は日本史が専門で、「日本史とは内容がかなり違うので、事前に勉強するのが大変です」と話す。生徒の生活感覚とのずれもハードルで、住宅の縁側や風呂敷のことを話してもピンとこない生徒もいるという。 修学・研修旅行で海外に行く学校が増加する一方で、日本の伝統をうまく説明できない生徒が多いという。「自国文化を知ることが国際交流の前提だ」との考えから、科目としての導入が決まり、今年3月、兵庫県教育委員会が教材冊子・A4判172ページをつくった。  衣食住の「生活文化」▽能・狂言や茶道・華道といった「伝統文化」▽歌舞伎や地場産業などの「地域文化」▽マンガやアニメ、テクノロジーなどを扱う「Japan Now」の4部構成だ。ただ、教材は教科書とは違って「参考」扱いで、授業の枠や内容は各校に任されている。 教材開発委員会の委員長を務めた兵庫教育中村哲教授は、「伝統文化を学ぶことは現在の私たちの生活や価値観を再認識する上で非常に重要だ。だが『望ましい日本人像』といった画一的な価値観を押しつけることになってはいけない」と話す。兵庫県の伝統文化を学ぶことは、歴史や風俗、習慣を実際に学ぶことに繋がると思います。学校で学ぶ歴史の勉強、日本史とは内容的にかけ離れていても、大きな意味で日本史や民俗学との関連性が分かって来ると思います。最近の地方の伝統や地域性を否定する人達もいますが。日本の伝統工芸や地場産業の後継者が居なくなり伝統産業が滅び掛けています。もの作りは、資源の少ない日本に取って今後も大切な産業の基本です。長年培われた地場産業の伝統技術を後世に伝え、今の時代に生かして欲しいと思います。教室で学ぶばかりではなく、伝統文化や伝統・地場産業の見学で目に触れて実際に学んで下さい。兵庫県には、昔から工作やおもちや作りによく使った肥後守の折りたたみナイフを作っておられる永尾かねこま肥後守さんや平安時代から続く甲冑(かっ・ちゅう)師、明珍家の52代当主で、鍛冶(か・じ)職人の明珍宗理(むね・みち)さん・65歳、姫路市伊伝居もおられ、郷土史の勉強にもなると思います。海外に行くと必ず日本の伝統文化について尋ねられたり、質問されるらしいですから、これからの国際化時代に日本の伝統文化を学んで置く必要が有ります。最近自信や誇りを失っている日本人も多いと聞きます。日本の伝統文化の良さを学び誇りと自信を持って欲しいと思います。

 

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