教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

校長ら6人が誤答を合図、事前演習は6校 東京・足立区

2007年07月17日 12時47分09秒 | 受験・学校

 東京都足立区が、2006年春実施した独自の学力テストで、小学校1校が障害児3人を採点からはずしていた問題で、東京都足立区教育委員会は7月6日、足立区内の小・中学校109校を調べた結果を発表した。この小学校では校長と教員5人がテスト中に誤答の児童に合図していたほか、前年の問題のコピーを取って事前に練習していたことが新たに確認された。コピーを取っての事前練習は他に4小中学校が行っていた。  調査によると、テスト中の児童への合図は、採点はずしが最初にわかった小学校1校だけだった。この小学校では校長のほか5人の教員が、考え込んでいたり誤答していたりした児童に対し、問題文をなぞったり指さしたりした。 校長と副校長は「全校で指示した記憶はない」としているが、管理職の主幹は「学年会で言ったかも知れない」と話しており、「校長らから指示があった」と言う教員もいる。 前年のテスト問題のコピーは区教委が禁じていたが、この小学校では校長の判断でコピーした。事前の練習は繰り返し行われ、2006年春のテスト直前にも、参加した2年から6年の全クラスで各担任が1回から3回で、授業中や放課後に練習させていた。  2006年春の問題はその前年の問題とほぼ同じだったため、この小学校の成績は前年からはね上がってトップになった。校長は「コピーは違反だと認識していたが、前年と同様の問題が出るとは知らなかった」と話している。 コピー問題を使っての事前練習は、この小学校以外にも小学校3校、中学校1の4校が行っていた。回数は3校が1回、1校が2回から5回でいずれも2006年春のテスト直前だった。 障害などがある児童・生徒を対象からはずしていたのは、最初に発覚した小学校・児童3人を含めて小学校が14校で19人、中学校は4校で5人だった。最初にわかった小学校では保護者に無断だったが、保護者の了解を得ていなかったのは他に小学校1校の1人だけで、連絡が取れない状態だったという。足立区は学校選択制を導入しており、学力テストの成績はホームページなどで公表している。足立区の斎藤幸枝教育長は会見で「学校現場に成績向上へのプレッシャーがなかったとは言えない」と話し、第三者を入れた検討委員会を立ち上げてテスト結果の公表方法などを検討すると説明した。学校 ぐるみで、校長先生や副校長先生が成績向上の為の不正行為を行っていたのでは、学力テストを実施した意味が無くなります。正しい調査結果が出ていないと思います。このような成績向上の為の不正行為をしていたのでは、足立区内で学力テスト成績の良い学校と評価されても、生徒の学力基準が正しく評価されたものではなく、お土産の底上げお菓子と何ら変わりません。時代の変化に対応する為に毎年学力テストの試験問題は変えるべきでは有りませんか。障害者児童への対応も、教育現場での人権尊重の立場から配慮すべきだと思います。

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