教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

受験料負担、京都で新たに4校 全国で60校に

2007年09月01日 21時27分57秒 | 受験・学校

 京都府は、私立高校が生徒の大学受験料を負担して合格実績を「上乗せ」していた問題で、8月30日に京都府内の全私立高校41校の今春の入試について調査し9校に負担制度があったと発表した。新たに分かったのは、平安女学院、京都文教、大谷、京都学園の4校。これで全国の判明校は60に達した。 京都府文教課によると、9校のうち東山は、24人に延べ182の学部・学科を受験させ、133に合格。平安女学院は9人が延べ160学部・学科を受け117に合格していた。京都文教は、朝日新聞社のアンケートには「今後検討」と答えていたが、実際には2人に17学部・学科を受けさせていた。 京都の私立高校も上げ底どすえでは困ります。上げ底は、お土産でも許され無い時代です。伝統のある私立高校なのに本当に残念に思います。京都の府立高校は、高校三原則により名門府立高校が大学合格者数で斜陽化し、中高一貫校を作り年々実績を挙げた洛南高校や洛星高校が京都の私立高校トップクラス進学高校になった。他の私立高校も進学高校化しても長年積み上げた合格実績に迫るのはなかなか難しいのが現実です。京都の大手進学塾の専門家でも、公立高校と私立高校が競い合うのが望ましかったと話す。昭和60年度の春から府立高校の入試改革により、京都の府立高校も実績を挙げて来ていますがなかなかトップの私立中高一貫校に追いつくのは難しいようです。京都の私立高校は、仏教系、キリスト系高校も伝統があり、合格を上乗せせずに建学の精神を生かし実際の大学合格者数で堂々と勝負し、年々しつかりと合格数を伸ばして下さい。教育は、信頼と信用です。上乗せで伝統有る信用を失うようなことは止めて欲しいと思います。保護者の学校への信頼を裏切らないで、真面目に勉強している在学生の気持ちも理解して欲しいと思います。18歳人口の減少で、生き残りを賭けた私立高校間の競争が激化していますが、私立大学の合格者数を上乗せするより、難関国公立大学に合格者を多数出し勝ち抜いて下さい。

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