教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

商業高校、ビジネス奮闘 就業体験から「起業」した例も

2007年09月11日 12時34分54秒 | 受験・学校

 新聞によりますと全国の商業高校で、「就業体験」が盛んだ。養殖、商品開発、デザイン。生徒に働く喜びや厳しさを知ってもらうのが狙いだが、中には「起業」に発展した例もある。独自性をアピールすることで、生徒も学校数も減る一方の商業高校の存在感を増したいという思いもある。 緑色に濁った水泳用プールに生徒がえさをまくと、小指ほどの大きさに育った稚魚が水面に寄ってきた。岡山県津山市の津山商業。今年春、教員5人が5万円ずつ出資し、ニシキゴイの養殖・販売をする有限責任事業組合(LLP)「TSUSHO 鯉(こい) Farm」を設立した。2005年に商業科の選択科目「ベンチャービジネス」の中でつくった模擬会社を発展させた。 津山は池のある家も多いため、観賞用のコイの需要があると見込んだ。新潟県中越地震の被災地・旧山古志村からメスの親コイ1匹を「高校生価格」で分けてもらい、オスと掛け合わせた。毎年、数千匹を地元の「道の駅」などで販売し、数万円から20万円の利益を翌年の設備投資に回す。 生徒は週1回、2時間の授業でコイ用のプールづくりや浄化槽の掃除をし、当番制でえさやりもする。「商品開発というと食べ物に走りがちだが、生き物は命の大切さも分かる」と指導する三村隆史教諭。  高知県いの町の伊野商業では、情報デザイン科の3年生が2000年に授業でつくった模擬会社が定着し、今は科目自体が、模擬会社の名前をとって「リセ」と呼ばれる。地元企業やJA、施設から注文を受け、ポスターや化粧箱のデザインなどを有料で引き受ける。商業科長の山岡晶教諭は「企業はお金をかけるので妥協を許さず、細かいチェックや修正を求める。技術やプレゼンテーション能力の向上に役立っている」と話す。 富山空港の土産物コーナーに並ぶ「二つ星らーめん」(2食入り、420円)は、富山商業高校の生徒(今春卒業)と魚津市の製めん業者が共同で作った。スープに富山名産のホタルイカの煮干しを使っている。販売が始まった昨年10月からの7カ月間で、約8000パックが売れた。  東京都足立区の荒川商業は04年度から地元の商店街と連携し、街頭フラッグづくりなど広告デザインに励む。森田聖一校長は「普通科に右にならえではダメ。『即戦力で働ける』というメリットをより鮮明にすることが大事」。 文部科学省によると、商業を学ぶ生徒は、1995年度の約45万人から2005年度は約26万人まで減った。商業に関する学科を置く高校は1970年の1201校から2005年度には819校に。千葉商科大学の中沢興起教授は「社会は創造力を働かせ問題を解決できる人材を求めている。商業高校の取り組みは時代に即したものになっている」と話す。読み書きそろばんに始まった商業教育ですが。商業科を止め普通科高校に衣替えしたところや、商業科の看板を外し総合高校になったところも有ります。全部高校が普通科に変わり大学受験の為の進学高校を目指したら、高校教育の多様性も無くなるますし、大学進学以外のいろいろな道もあって良いと思います。もちろん大学に進学したいたと言う生徒の皆さんの為に大学受験で不利にならないような商業科でのカリキュラムの編成も必要です。いろいろ進路を選択出来る方が良いと思います。読み、書き、そろばんは古いと言いましても、そろばんの変わりにコンピューターが出来ましたが。日本語の読み、書きが疎かになっているのが今の教育状況です。商業教育は、商売と直結した実践教育です。商売の現状を分析し、時代のニーズを取り入れ充実して下さい。昔から商売は理屈ではなく、長年の経験であると言われています。商売方法やお客に接して、実際の商売のやり方を学び若々しいアイデアと発想で、商業科で学ぶ大切さと良さを生かし未来の商売人になる為基礎を学んで下さい。大型店舗がばかりが増えましたが、物を売る人と買う人の信頼、人と人との暖かい触れ合いが、商いの原点です。売り手とお客の心の交流や人間的な暖かさが商売から無くなっている現代の商業ビジネスです。商品の源、忘れがちな物を作る大切さを学べて本当に良かったと思います。お客様に、飽きられないことも「あきない」です。商業科で学んだ事を生かし、一国一城の主の企業家を目指して頑張って下さい。

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